X(By)

Contributed by anna magazine

By / nov.01.2017

たくさんの人が自分だけのコンテンツを持っています。本人はその価値に気づいていないかもしれませんが、誰かにとっての”当たり前”は、他の誰かにとっての”特別”になり得ます。自分の手にある”当たり前”を、世界中の人たちが持ち寄って様々な形で組み合わせたら……。

例えば、「anna books」は、出版社「Two Virgins」との出会いから実現した書籍シリーズです。ある夫婦がそれぞれ好きだったのが『anna magzine』と『SUKIMONO BOOK』。夫はTwo Virginsのスタッフで、お互いの好きなものがともにMo-Greenの製作物であることに驚いた彼らは、私たちに声をかけてくださいました。書籍という形で長く残せるものを一緒に作りませんか、と。「anna books」はTwo Virginsが持つリソースと、私たちのコンテンツを組み合わせて誕生したもの。それぞれの”好き”と”こんなことができればいいのに”がとてもいいタイミングでひとつになった実例です。



こんな出会いもありました。Containerのローンチに際して制作したTシャツにまつわるストーリーです。『anna magazine』の編集長は長年「FRUIT OF THE LOOM」のTシャツを愛用していました。あるときブランドを訪ねて行くと、先方が『anna magazine』のファンだとわかって意気投合、ContainerのTシャツづくりでも協力してもらうことに。そして今回のテーマであるニューヨークについて調べているときに編集長が出会ったのが、文筆家・大竹昭子さんによる、1980年当時のニューヨークの写真でした。早速大竹さんに会いに行き思いを伝えたところ、写真の使用を快諾してくださいます。「いくらでも好きに使っていいわよ」と。大竹さんの写真をプリントすることを提案すると、その写真の存在を知らなかった「FRUIT OF THE LOOM」の方々もとても喜んでくださいました。このTシャツは、ベースに信頼関係や共有する情熱があるからこそ生まれたトリプルコラボです。私たちにまず必要なのは、潤沢な資本でも緻密な計画でもなく、「一緒にやろうよ」と笑って手を取り合ってくれる仲間なのだろうと、思えてなりません。



それがContainerの”X(By)”という発想。誰かと誰かの情報や気持ちが組み合わさって、思いもかけない新しい価値が生まれたり別の誰かの才能を引き寄せたり。多くの人が感覚的・経験的には知っていたコラボレーションの素晴らしさを、目に見えるコンテンツとして形にしました。そしてこのコンテンツを支えるのは、”信用”です。Containerに集まるヒトやモノだからこそ信用できる、自分の大切なモノを賭けようと思える。そんな信頼関係が、私たちの強み。Containerを通して、新しい出会いが世界中で生まれることを、それが大きく実りあるネットワークとして広がっていくことを、私たちは願い、夢見ています。

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