カリブノート

カリブノート

Contributed by T.T.Tanaka

Local / sep.05.2018

グアドループはカリブ海の東南エリアの小アンティル諸島にある。もうちょっと南にあるマルチニーク島とともにフランスの海外県。だからフランスの一部で、フランス語が公用語でお金もユーロ。
人口は40万人。鳥取県の57万人よりも少ない。大きさは1700㎢ (50km×35kmくらい)で東京都や大阪府の約8割で県で一番小さい香川県より小さい。
アメリカのフロリダ州南端のKey Westからキューバまでたった170kmなのであと数倍くらいかと思いきや、約2000kmもあって意外に遠く思いっきり南におりることになる。そう、カリブ海は結構広いのだ。ちなみにKey Westから北に2000kmいくとニューヨークになるんだ。
緯度的には北緯16度。ピンとこないけど21度のホノルルからはかなり南。実はバンコクから少し北、フィリピンの北部くらいなんだけど。。
殆どの観光客は、ヨーロッパ、特に自国フランスからはパリやリヨン発直行便で8時間ほどでやってくる。アメリカからはカリブの他のエリアに行くのが人気で、グアドループにはマイアミから週一便! しかない。ちなみにアジア系観光客にも殆ど会わなかった。
言葉はフランス語が主。でも英語版のメニューが置いてあるレストランも結構あるし、困ればスマホでなんとか。。 若い人はわりとカタコト英語でも通じましたよ~。

レンタカーはメジャーな会社はあって、日本で予約も普通にできるけどマニュアルの車が多いので苦手な人はちゃんとオートマを指定してね。左ハンドル右側通行。幹線道路は時速100㎞で飛ばしています。十分気を付けて。スマホは外で普通に使えるのでナビも快適に使えるよ。



グアドループ本島は、バタフライ!のカタチをしていて、左の羽と右の羽がそれぞれ違う特徴の島で面白い。左の島はカリブ海では珍しい1300m位の高さの火山(スフリエール山)がそびえ熱帯雨林がまわりにある。ハチドリ含めて色々な野鳥の天国で、哺乳類ではイタチににたマングースがいるし、イグアナやさまざまなトカゲ、蛙も見ることができる。人間を襲ってくるものは殆どいない。海岸沿いにはこれでもかと綺麗なビーチが続く。デエエ(Deshaies)付近にはゴールド色のビーチも点在している。カリブ海を思いっきり目の前にのんびりビーチタイムが過ごせるよ。山側はしっとりした空気をきもちよく楽しめるホテルが点在していてリフレッシュには最高だ。

右の島は対照的にフラットで、サン・フランソワSaint-Francoisというマリーナやギャラリー、レストラン、ゴルフ場もある人気の町を含めて、いたるところにビーチがある。外国からクルーザーも沢山やってきているし、ヨット、サーフィン、カイトサーフィンなどのメッカでもある。 今はさびれてしまっているけど「縄文時代」の頃から外との交流もありさかえた港町ムール Mouleは興味深い。また、右下のちょうど羽根の先のところは5km以上ひろびろと続く砂浜エリアになっていて風は強いけどどこまでも広がるカリブ海を思いっきり楽しむことができるのが素敵。

左と右をつなぐところには一番大繁華街のポアントピートルという町がある。
グアドループの多くのところでお食事もフルーツ、グアバやマンゴーは普通にあるし、お魚も種類豊富で地場のクレオールスタイルもピュアのフレンチスタイルもあっていずれも大変おいしい。ラム酒も地場のものが楽しめる。お買い物にも困ることはない。

僕が行ったのは5月終わり。日差しは強烈だったけど、わりと空気はからっとしていて、日本の夏よりも快適に感じた。何よりも驚いたのは蚊がほとんどいなかったこと。山の中でも刺されず網戸も不要だった!

カリブの多くの島々にはもともとアジア系と同じDNAの民族が住んでいたんだけど、コロンブス到来後にはほぼ消滅してしまう。その後サトウキビプランテーションのためにアフリカ系民族が連れてこられた悲しい歴史がある。グアドループもサトウキビ栽培が広く行われてきて、今でも、島内に農園を見ることができる。今では人懐っこく旅人にもやさしい多様な社会。大切にしたい。

Photo / Essay by T.T.Tanaka



イラスト、ロゴデザイン by瀧口希望

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