Ryuichi Katsuyama

Contributed by anna magazine

People / nov.15.2017





アメリカから買い付けてくるヴィンテージ家具をはじめ、1960~70年代のテイストを抽出しデザインされているオリジナルラインの販売も手がけるインテリアブランドACME Furniture。anna magazineとも繋がりの深いこのブランドで販売促進部に所属する勝山龍一さん。さまざまな家具ブランドのなかでも独自の世界観を構築しているACME Furnitureというチームにとっての「仲間」とは何か、そして大好きだというキャンプ旅を通して築く人との繋がりなどを語っていただきました。

X(By)/職場の仲間と家族との関係
目標を共有した、同じトコロへ進む仲間たち。

―職場、地元の友達、今付き合いのある友人など、いろいろな仲間のカタチがあると思うのですが、勝山さんにとって仲間とは何だと思いますか?

同じ時間を長く過ごしてきた友人や親も「仲間」なのですが、今一番リアルに「仲間」と呼べるのは、毎日顔をあわせる職場の人たちですかね。ベイクルーズ グループのACME Furnitureというカンパニーに勤めているのですが、ブランドをよりよくするためにみんなが共通の目標を持って同じ方向へ進んでいる。やっぱり彼らが、今一番コアな「仲間」と言えると思います。また、妻や子供などの一緒に暮らしている家族も私にとっては「仲間」に近いかもしれませんね。家族といえば「夫婦」や「親子」という関係になるのですが、個人的には友達みたいな距離感で付き合うことも大切だと思っているんです。あらゆることを一緒に乗り越える運命共同体なんだから、楽しい時も辛い時も一緒にやっていこうぜっていう「仲間」的な捉え方。職場のチームも家族も、同じところに向かって歩を進め、一緒になって日々を積み重ねている、という意味で僕にとって大切な「仲間」なのかなと思います。

―会社にはいろいろな立場の人がいると思いますが、どうやって共通の意識を構築しているんですか?

今ACME Furnitureには、企画、バイヤー、販促などのそれぞれの職務を果たす人だけでなく、全体的な数宇を見る経営視点の人もいます。かと思えば領収書を処理してくれる事務の方もいて、みんな具体的なタスクはバラバラだけど、誰もが常に同じ目標に向かって進んでいるという感覚がありますね。さまざまな人たちのさまざまな思いをリーダーがぐいぐいと引っ張っている感じです。それに、まだ人数が少ないこともあって、社内の風通しがよく、それぞれの動きが見えやすいのがいいかもしれません。

キャンプと買い付け旅
一緒に時間を過ごせば人間性が見えてくる。キャンプ性格診断。

―勝山さんならではの旅について教えてください。

1週間くらい休みをとって、海外でバケーションしたいなとずっと思っているのですが、実際はなかなかできなくて……。その代わりに、関東近辺でよくキャンプに行きます。普段仕事を一緒にしている人とか、仲良くなり始めた人とか、まだ素性がよくわからない人とキャンプに一緒に行くと、いろんなことがわかりますよ。自然と対峙するなかで「あぁこういう人なんだ」みたいな。人柄がいい意味で見えてきます。協調性がどうかっていうのはもちろん、意外とたくましい奴だなとか、夜になると大人しくなる奴だなとか。いろいろ見えてきて面白い。

―キャンプ旅のプランについて教えてください。

キャンプに行くときは早朝から出発します。現地に着いたら、観光して、道の駅で買い物などをしてから、キャンプ場に入ります。そして今度は、テントを立てたり、晩御飯の準備をしたり、暗くなったら焚き火をしたりして、ゆっくりとした時間を過ごします。こうしたプロセスをゆっくりと一緒に踏んでゆくことで、絆も深まりますし、お互いの性格が自然と見えてくるんです。焚き火を囲んで会話をすれば、本音もたくさん出てくるし、自然と内容の濃いコミュニケーションが取れるんです。

―他にもキャンプの魅力はありますか?

かっこよく言えば、五感が冴え渡る感じがします。葉っぱや川の音、火の燃える音、鳥のさえずりなど、普段の生活では気に止めない音に敏感になります。ご飯もすごくいい匂いに感じますし、舌も敏感になるんでしょうか、いつもよりおいしいんですよね。普段暮らしている東京では感じないことに敏感になる。キャンプで自然と対峙することで、感覚がどんどん研ぎ澄まされていくんですよ。


キャンプ旅の時の必需品は、スタッフサックとパッカブルウェア(右上)、サコッシュ(左下)、ハッカ油(中央)。

ACME Furnitureならではの買い付け紀行。

―海外への旅での思い出はありますか?

7、8年前ですが、買い付けで3週間ロサンゼルスに行きました。ACME Furnitureの買い付けって本当に面白いんです。まずロサンゼルスに着いたらトラックみたいなレンタカーを借りて、家具屋などのインテリアを販売しているところをあちこち回ります。ロサンゼルスってひとつの市なのに、街を移動するのにすごい時間がかかるんですよね。道は広くて空いているのに「そもそも距離が遠いよ! アメリカ、デッケーよ!」っていう(笑)。 すごい長い距離を走ってはモーテルに泊まるという、ハードな買い付け旅を経験したことがあります。

―やるべきタスクがあって、タフそうな旅ですね。

午前5時くらいから懐中電灯を持って、買い付けに行くんですよ。現地で家具を販売しているディーラーが荷下ろしをしているときに、彼らに今日はどんなインテリアがあるのか見せて欲しいと声をかけます。そして、いいものがあったら、これを買うからキープしといてくれって。一般の人が買いに来る7〜8時頃には私たちはすでに一仕事終えて、ピックアップを始めます。私が行ったときは、3週間と比較的に長くスケジュールもゆとりがあったので、アメリカの総合格闘技「UFC」を見に行ったり、野球を見に行ったりもできました。ロスから8時間くらいかけてアリゾナまで行ったときは、セドナの絶景を遠目に見ながら走りました。その景色に感動したことが一番印象に残っていますね。

LOCAL/生まれ育った街
年を経ることで変わった、地元の街と友人関係。

―勝山さんにとってローカルと呼べる場所はどこですか?

ローカル=地元と捉えるなら、埼玉県の旧浦和市です。サッカークラブがある街で、浦和に住んでいる人は大体、浦和レッズダイヤモンズのサポーターですね。試合の日には、普通の一軒家のベランダにユニフォームが飾ってあったり、旗が玄関に出ていたりして、面白いですよ。スタジアムに行かなくてもみんなで応援している感じがします。

―住んでいた頃と今と比べてどうですか?

帰る度に街の印象が変わります。駅前にタワーマンションが乱立していて、今も建設ラッシュですね。住んでいた頃の思い出の建物はどんどん少なくなっていますが、地元の友人とは今でも付き合いがあります。友人のなかには、私と同じようにアパレルやインテリア販売を仕事にしている友人もいて、お互いのお店で買うこともあります。「友人同士でお金を支払い合える仲」になったっていうのが子供のころからいちばん変化したことですね。みんな大人になったんだなと感じます。



プロフィール
勝山龍一さん
1982年生まれ。ベイクルーズグループのインテリアブランド、ACME Furniture / journal standard Furnitureのセールス プロモーションをはじめとして、あらゆるタスクを抱えるなんでも屋。キャンプ用品と餃子に目がない35歳。
Instagram:@ryuichi_katsuyama

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