First Day in Phnom Pehn

This Time Tomorrow #5

First Day in Phnom Pehn

Cambodia / First Day in Phnom Pehn

Contributed by Natsumi Chiba

Trip / 2019.02.18

現在、東南アジアを旅している千葉夏海さんの旅連載「This Time Tomorrow」。第5回は、カンボジア・プノンペン編です。旅先でのリアルな様子をお届けします!


ホーチミンで年を越して、元旦の朝にバスに乗り、その日の夕方、プノンペン入りした。

ホステルの同じ部屋でエマというドイツ人の女の子と仲良くなった。彼女も同じ日にホーチミンからバスで国境を超えてきたという。そのあとシェムリアップ、またバスでバンコクにいくというルートが私と同じだった。

その日はバスでの長い移動でクタクタで、私もエマもすぐにベッドに入った。

翌朝ホステルで朝食を食べながら、隣に座っていたフランス人の女性とおしゃべり。彼女は仕事を辞めて一年ほど旅しているそう。カンボジアの次はなんとケニアまで飛ぶそうだ。

色々なところを旅していて、私が気になっているミャンマーの情報を教えてくれた。

「何か聞きたいことがあったらメッセージして!」と言ってくれて、連絡先を交換した。彼女にはお世話になるかもしれない。

ふとホステルがオーガナイズするキリングフィールドツアーの文字が目に入る。

キリングフィールドとは、ポル・ポト政権派によって1975〜1979年の間に約300万人の大量虐殺が行われた場所の名称で、そのうちのひとつがプノンペンにある。

彼女に「キリングフィールドいきたい?」と聞かれ、「わからない。行ったらとても気分が落ち込むのがわかってるから」と答えた。「確かにね。しかも新年早々いきたい場所ではないかもね」という彼女の一言に妙に納得してしまい、キリングフィールドにいくというプランは遠のいた。

その日は午前中からミュージアム、ロイヤルパレスに出掛け、街歩きをした。



ホーチミンのように高いビルが肩を狭そうに肩を並べているわけではなく、比較的ゆったりとした空間が広がる中に、きらびやかな装飾が眩しくゆれるプノンペンは、カンボジアの首都であることを無言で主張してくる。



ミュージアムの中庭。

カンボジア人はベトナム人より英語が上手な人が多い。トゥクトゥクのドライバーもアグレッシブに客引きをし、小さなお店でも必ず声をかけてくる。
カンボジア人は商売人気質のようだ。

そう思うとトゥクトゥクの上で居眠りをしているおじさんたちもたくさん居たりして、みんなにそれぞれの時間が流れていることを感じる。





ホステルに戻るとエマに会った。エマに明日の予定を聞くとキリングフィールドにいくという。エマの友達いわくプノンペンでの一番良い経験がそれだったらしいのだ。

ベトナムでは移動が続いて疲労が溜まっていたので、プノンペンは4泊と少し長めにしたが、一日の街歩きでかなり満足してしまった自分がいた。どの場所にどのくらいの時間をついやすかは旅の難しいところであり、面白いところでもある。たった一日違うだけで思わぬ人や出来事に出くわしたりする。

良い経験ときいて気が変わり、エマと一緒にキリングフィールドにいくことにした。

ツアーはホステルがオーガナイズしており、トゥクトゥクを4人でシェアして乗り、キリングフィールドとトゥールスレン博物館を回る。エマと私と、もう一人ドイツ人女性とインド人の男性とでツアーは始まった。

To Be Continued.


BGM: It Ain't Easy / David Bowie


アーカイブはこちら

Tag

Writer