アメリカへの‟REMINISCENCE/追憶”

BEAUTIFUL STORIES #11 / LOVABLE USELESS #64

アメリカへの‟REMINISCENCE/追憶”

Contributed by ROSE BUD

By / 2020.12.02


旅先で美しい景色に出会うと、思わず心がゆさぶられる。感動したり、興奮したり、思わず涙したり。世界中にはまだまだ知らない美しい景色が溢れている。「Beautiful Stories」では、ROSE BUDの旅好きスタッフたちが出会った特別な景色とその時に感じたリアルな気分をお届けします! 今回は、GENE HEAVENSをはじめ、さまざまなブランドのデザインとプランニングを担当するYuki Ohtsuboさんの旅。



アメリカ東海岸と西海岸の「郊外」




2019年に数日間、アメリカ ニューヨーク州とカリフォルニア州を訪れた。
主な旅の目的は、街と郊外をホテル、アート、写真、VINTAGEな物や場所を求めて探索。そして、現地の友達との合流し、そこからはその地で繋がる人々との時間と空間と発見。それとブランドのSNSに使用する写真撮影も兼ねて、下記のエリアを訪れた。

【NYC】
MANHATTAN / CATSKILLS / HUDSON VALLEY / BROOKLYN / EAST HARLEM など









【CALIFORNIA】
YUCCA VALLEY / JOSHUA TREE / PALM SPRINGS / VENICE BEACH / LONG BEACH / PASADENA / SILVER LAKE / DOWN TOWN など









この旅では、アメリカ東海岸と西海岸の「郊外」が特に印象的だった。行きたかった場所をすべては回れなかったけれど、希望していたいくつかのエリアを訪れる事が出来た。旅の中で感じたのは「それぞれの自然と、かろうじて残っているアメリカ独特な古き良き街並み。そこでNEW GENERATIONSが産み出す新たな展開や空間の居心地の良さ」。日本も含めてどこの国でも感じる都市の同一化していく中、郊外にはその地の持つ面白さがまだまだ残っていたのだ。





私はかれこれ30年以上毎年アメリカの東海岸と西海岸に通っている。特にNYは、80年代後半に生まれて初めて訪れた海外でもあり、仕事も含めて年に数回は足を運んでいた馴染みの場所。

最近は都心ではなく郊外に行くことが楽しい。そこには自分がまだ若い頃に感じたアメリカへの‟REMINISCENCE/追憶”がかろうじて残っている。なおかつそこで新しい世代が面白いお店やレストラン、特に宿(空間)を作っていて、そこに今の時代を感じる事が出来る。そのような光景を目の当たりにして、もっと開拓していきたいと「わくわく」した。この旅では、ニューヨーク州とカリフォルニア州の両方のエリアでその感覚をそれぞれに感じる事が出来たことにとても幸せを感じた。





自分の根底にある価値観に刺激を与えてくれる景色や美意識、そして人まねではない独自性。新しい発想も含め、ワールドワイドなアイデアやアイデンティティーをきちんと持っている人々との繋がり。年齢を重ねてより「価値観」に重きを置くようになり、「感性」「美意識」「想像力」「アイデア」「クリエイト」そして「独自性」への刺激をちゃんと与えてくれる物や人々との時間はなによりもの人生のカンフル剤になるのだ。



これからは「お気に入り」「未開拓」を含めて、残りの人生へのカンフル剤になるような土地と美しき理念とのコネクトを感じられる景色に出会いたい。マイバケットリストをアップデート出来るような出会いで人生を満たしていきたい。

Profile



Yuki Ohtsubo(ROSE BUD Designer/Planner)


80年代後半よりROSE BUDに在籍。GENE HEAVENS/HLAADA for ROSE BUD / OKIRAKU x ROSE BUD / MIRROR MIRROR ON THE WALL / AFFECTISMなどのデザインとプランニングを担当。趣味は、旅・民族的な置物集め・世界のフリーマーケットやマルシェ巡り・世界のアート美術館巡り・写真・音楽・建築物。好きなものは、自分の美意識と価値観と好奇心の琴線に触れるもの。
GENE HEAVENS Instagram


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