あの娘の憂鬱は私のもの

Contributed by anna magazine

Pick-up a day / 2018.06.04



ノートを買うのが好きだから、
素敵なノートを見つけては
「よし日記をつけるぞ」って意気込んで
数ヶ月で頓挫したノートが棚に並んでいる。

読み返すと本当にたまに、
「いつこれを書いたんだろう?」
というページがあって、
「ママがわたしの気持ちをわかってくれない」とか
「あの友だちはなんであんなこと言うんだろう?」とか
「これからどうすればいいかわからない❗」なんて
ありふれた憂鬱なんだけど、
昔は、もっと尖った気持ちで、
誰に読まれたっていいように、
かっこよく書いてやりたいという気持ちがあったから、
思いがけない言葉遣いをしているのが新鮮だ。
それがまた青くさいんだけど、おもしろかったりして、
「いまの自分負けてないか⁉」なんて焦ったり。

なにより、あのころあんなに憂鬱だったのに
それもまぶしく見えるのは、
その瞬間瞬間、真剣に考えて生きてきたことを知っているから。

だから今日もまた、
この大量のノートは捨てられずに棚に並び直されるのだ。

anna
have a good day 

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育った環境は違くても、同じ時代を生きる女の子の憂鬱と眩しさが痛いほどわかる! 悩める17歳の少女の揺れ動く心を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた映画『レディ・バード』。全米5週連続トップ10入りの話題作が6月1日から日本公開された。



カリフォルニア州サクラメントを舞台に、閉塞感溢れる片田舎に暮らすカトリック系女子高生のクリスティン(自称“レディ・バード”)が、高校生活最後の年に、友人やボーイフレンドについて、家族について、そして自分の将来について、悩める姿をユーモラスに描いた作品。

2017年11月、全米4館での限定公開にも関わらず1館当たり約9万ドルを超えるスマッシュ・ヒットを飛ばし、最終的には全米1,557館で拡大公開され、2017年12月下旬時点で累計約 2,800万ドルを超えて5週連続トップ10入りを果たした。

主人公クリスティン(レディ・バード)役を演じるのは、『ブルックリン』や『つぐない』にも出演したシアーシャ・ローナン。本作『レディ・バード』にて、第75回ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)を初受賞。


(左:シアーシャ・ローナン 右:グレタ・ガーウィグ)

監督とオリジナル脚本を手掛けたグレタ・ガーウィグは、本作が単独監督デビュー作。75回ゴールデン・グローブ賞作品賞(ミュージカル/コメディ部門)も受賞。第90回アカデミー賞のノミネーション発表では、主要5部門(作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、脚本賞)にてノミネート。『アカデミー賞』監督賞に女性がノミネートされたのは史上5人目となり、多くの女性クリエイターにとっての吉報ともなった。

タイトル:レディ・バード
公開:6月1日(金)より、TOHOシネマズ、シャンテ他にて全国ロードショー
配給:東宝東和
http://ladybird-movie.jp/
© 2017 InterActiveCorp Films, LLC./Merie Wallace, courtesy of A24

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