えもーしょん 高校生篇 #63
ねこ
2013〜2016/カイト・高校生
Contributed by Kaito Fukui
People / 2020.12.23
小学生篇、中学生篇、高校生篇、大人篇。1ヶ月の4週を時期ごとに区切り、ウィークデイはほぼ毎日更新！
#63
「ねこ」
（2013〜2016/カイト・高校生）
冬の日、海沿いの国道
「栄光に向かって走る～るるる～」
自転車に乗って凍えながら走る
「いやー進路ね…」
会社の上司だろうか、上から目線のかいとA
「進路ねぇ」
かいとB
「どうするのよ」
オリジナルかいとが言った。
永遠と続く海沿い一本道でボク達は、進路について真剣に考えなくてはいけない。
本当は、普通の大学へ行って可愛い彼女を作って
コンビニか、本屋さんでバイトをして
おしゃれなカフェでデートがしたい！ めっちゃしたい！
かいとA「けどねぇ、本当にそれでいいのかねぇ」
かいとB「なーんかねー、刺激が足りないようなねぇ…」
かいとA「普通の大学って、行ってなにするのよ」
かいとB「なにもしないっしょ、ちゃんと学校行ったことないんだもん」
オリジナルかいと「………」
かいとA「大体ねぇ、今更普通の生活ってそんなの本気なの！？」
かいとB「そうだよ、まず話が合うわけないでしょ」
かいとA「テレビ見て、ドラマ見て、映画見て、本当に楽しいのかねぇ」
かいとB「なんか作る方が良くない？」
オリジナルかいと「…………」
かいとA「せっかく生きてるんだから、なんか作って残そうよ」
かいとB「絵描いてた方がいいと思うけどなぁ」
かいとA「まぁ、普通に大学行って普通に生きてたら女優との結婚は難しいね」
かいとB「女優…」
オリジナルかいと「女優…」
かいとA「長◯まさみと結婚が夢だろ！」
かいとB「諦めんのか！？」
かいとA「おれは、おっぱいに埋もれて死にたい！ 出来れば女優の！！！ って言ってたじゃないか！」
かいとB「そうだよ！揉んでやろうよ！あきらめんなよ！」
オリジナルかいと「じゃあ、どうすんだよ！高校卒業したらどうすんだよ！」
かいとA「うーん…」
かいとB「どうするって言われてもね…」
オリジナルかいと「ほら！ 言うのは簡単だからいいよなー！！！」
かいとA「とりあえず、バイトしてお金貯めながら絵描くしかなくね？」
かいとB「そうだね、それがいいね！」
オリジナルかいと「それがいいね！じゃねーわ！」
オリジナルかいと「どんな絵描くの？」
かいとA「どんな絵って、とりあえず描きまくって描きまくって迷走の先を目指すしかないだろ」
かいとB「長い道のりだろうね」
かいとA「相当、深い闇だからな」
かいとB「ゴールに長◯まさみがいると思えばね…」
かいとA、B「どんなことでも頑張れる、ビバ！ おっぱい！！！」
オリジナルかいと「はぁ」
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で！
