ACG NIGHT CAMP REPORT!

ACGが教えてくれた、自然の中で共有する楽しさ。

Contributed by LUKE magazine

Trip / 2019.10.18

9月下旬、長野県・軽井沢のキャンプ場「ライジングフィールド軽井沢」でNIKEとBEAMSによる初のナイトキャンプイベント「ACG NIGHT CAMP」が開催されました。BEAMSのサポートのもと、NIKEのアウトドアラインであるACGの世界観をキャンプやアクティビティを通じて、体感するというもの。

今回は、そんなイベントに参加させていただいた編集部モチヅキと、イラストレーター カイト。アウトドア、ファッション、フードなど、魅力的なコンテンツがいっぱい詰まった2日間を、絵日記風のレポートで紹介していきます。



モチヅキ:このキャンプイベントは出発からとても思い出深かったんだよ。ビームス 原宿店に集合してこれからバスで出発する時、みんな、「これからどんなことが起こるんだろう」ってワクワクしていた。その中で、キャンプにも関わらずやけに軽装なヤツがいるなって思って、よく見たらカイトくんだった(笑)

カイト:実は、集合の時は張り切りすぎて、Tシャツにビーサンみたいな感じで行ったんですよね(笑)今回のイベントはACGの洋服を着て、アウトドアを楽しむって聞いていたからまっさらな状態で楽しんでやろうと思って!

モチヅキ:それにしても軽装すぎ!

カイト:校外学習みたいで、すっごい楽しみにしてたんですよ。みんなで同じバス乗って、泊まって、みたいな。

モチヅキ:たしかに、大人になると大人数でキャンプに行くこともなくなるし、みんなで行く楽しさがあったよね。

カイト:そうなんです、お菓子もたくさん持っていました。でも、周りのみんなはバスの中で仕事をしていたり、寝てるから、その間ひとりでお菓子を食べながら、待ち遠しい気持ちを味わっていました。街から自然へ、変わっていく景色を見ながら。

モチヅキ:移動時間は寝たり、スマホをいじったりしがちだけれど、移動からどうキャンプを楽しむかって大事だよね。気が付いたら、あっという間に到着していた……。



モチヅキ:でも、「ライジングフィールド軽井沢」に到着して、設置されているイベントの看板とかキャンプ場の飾りつけを見てテンション上がったよね!

カイト:上がりましたね! キャンプに来た特別感があった。

モチヅキ:キャンプ場全体がACGの世界感でデザインされていて、アウトドア初心者でも入りやすい雰囲気だったよね。今回このロゴが、会場の装飾とかいろんなアイテムに使われていて、みんなの共通モチーフとして、アウトドアを楽しむ気持ちが一気に変わった。

カイト:到着したのは夕方で、ちょっとした自由時間があったんだけど、みんな腹ペコでうろうろしていたんですよね。で、その待ち遠しさを裏切るぐらいの豪華な夕飯が待っていて、これを見た時みんなのテンションが一気にあがりましたよね。



カイト:今回のイベントのフードは地産地消がコンセプトになっていて、たくさんの野菜や肉が用意されていて、そこに軽井沢の食の魅力が詰まっていましたね。

モチヅキ:そうそう、肉も野菜も大きくて、採れたてを食べているようだった。
バーベキューを通じて、その土地の食材をみんなで調理して、食べるってとても贅沢なことだったなって思う。

カイト:初めて会う人たちが多くて立場とか年齢もバラバラだったけれど、バーベキューでみんなとの距離が一気に縮まりました。

モチヅキ:改めて同じ窯の飯を食うってやっぱり効果があるんだなって感じた。
でも、カイトくん、肉の焼き加減を見ながら、女の子ばっか見てたよね?

カイト:みんなの距離が縮まって、どこかで出会いのチャンスがないか期待していました(笑)

モチヅキ:カイトくんの、このイベントの裏目標は“出会い”だったよね!



カイト:その後、暗くなってくると、ACGのビジュアルと同じ色の光で会場中がライトアップされて、ムード抜群でした! その中で始まった、シンガーソングライターiriさんのライブは最高すぎ! iriさんの姿と声にみんなが前のめりになっていましたよね。

モチヅキ:イヤホン越しに聞いていた声と生の声が全然変わらないってみんな感動していたし、“音楽”があって、みんながより繋がった感があった。

カイト:途中、着ぐるみのビッグフットも現れてノリノリで踊っていたのも印象的でした! 

モチヅキ:実際にアメリカで行われたACGのキャンプイベントでもこのビッグフットが登場したみたいだし、その場を盛り上げるエンターテイメント感は、さすがBEAMSだなーって感じた。



モチヅキ:で、ライブが終わると、みんなまったり夜のムードになっていく。

カイト:キャンプファイヤーがあって、もう校外学習を思い出していろいろ期待してました(笑)

モチヅキ:マシュマロも用意されていたしね!

カイト:バーベキューの時と違う人たちが集まって、みんなマシュマロを焼きながら、いろんな話をしたんですよね。仕事のこと、プライベートのこととか。

モチヅキ:初めてマシュマロ焼きやったけれど、みんなで火を囲んで食べるって普段の生活にはない特別感があった。小さいことだけど、うまく焼けたり、焦げたり、同じ楽しさを共有している感がすごいあった。

カイト:僕は、火を囲みながら話していると、今日1日のことが蘇ってきて「終わりたくない」って思いが強くなっていったんですよね。ちょっとした寂しさもこみ上げてきた。こういう思いになるのも、キャンプの醍醐味だし、次の日は何があるんだろうってワクワク感も高まったんです。

モチヅキ:カイトくんの裏目標もあったしね(笑)

カイト:そのまま、夜は、深夜の語りみたいなのがあるかなーって思ったけれど、以外にみんな早く寝てて、あっけなかったんです。



カイト:次の朝は日の出見にいこうと思っていたんですよ。4:30ぐらいに起きて。でも前の晩、目覚ましかけるの忘れちゃって、5:00に目が覚めて「やべーー!」って焦りました。結局、曇りで朝日は見えなかったけど、それ以上に朝の空気が、めっちゃよかったんです。少し霧がかかっていたところにキツツキの音が聞こえて、幻想的な朝でした。

モチヅキ:朝の空気がよかったね。夜の盛り上がりがあったからこそ、自然の静けさが余計に身に染みる。何もせず、音を聞いたり、森を見ているだけで充分だったよね。



カイト:そんな環境の中で食べる朝ごはんが最高でした!

モチヅキ:野菜とかフルーツとか、好きな具材を挟んでつくるサンドイッチにスープがあってね。朝の澄んだ空気の中で食べると、味が染み込んできた。

カイト:明け方は曇っていたけど、ご飯を食べていたら、晴れてきたんです。朝露が芝生について、すごいきれいだなって見てたんです。その時、同じ席の先輩たちが、「朝の女の子はなんかエロいよね」っていう会話をしていたのがすごい印象的だった。「化粧を多少してるかもだけどそんなにばっちりでもなく、隙がある感じなのがいい」って。その時、その話を聞いてたであろう目の前の女の子が、僕の方振り返ったんですよ。もうそれがすっごいかわいくて。朝日と、朝の女の子と、きらきらの朝露と…その瞬間が一番印象に残ってますね。

モチヅキ:そんなことを話していたの? 

カイト:はい、先輩たちってこういうこと考えてるんだなって聞き入ってました。修学旅行みたいなみんなと行くっていうのは、そういうのが見れたりするからいいですよね。いろんな人と会話できたり、出会いがあって。

モチヅキ:単純に景色とかキャンプの行為を楽しむだけじゃなくて、関わることのない人との交流とか、仲間の新しい一面を見るとかね。



モチヅキ:そして、朝ごはんの後のトレッキング。個人的にこれが一番よかった。アウトドアでトレッキングっていうと、キツいイメージがあるけれど、平坦な山道をゆっくりみんなで歩いて山を感じるってシンプルに気持ちが良い。
TOMさん(キャンプネーム)っていうガイドの人が付いてくれて、この土地のこととか、自然のことを歩きながら話してくれて、足で踏みしめながらこの場所の景色がすっと頭に残っていくんだよね。

カイト:TOMさんかっこよかったですよね、僕もキャンプネームほしいなぁ。

モチヅキ:TOMさんが結構いい話をしてくれてたんだよ。森も“会話をする”っていう話。森はたくさんの木たちがニオイを出して反応したり、会話をするみたい。害のある虫には嫌なニオイを出して追い払うけれど、寄ってきてほしい虫に対しては、良いニオイを出して、仲間の木に知らせ合うんだって。

カイト:うわーそうなんですね、聞きたかった。僕は列のいちばん後ろにいたので、聞こえなかったんですよ。でもTOMさんの話が途中ちょこちょこ聞こえて、「アルファ波が出ますか?」って突然言って、「なんの話なんだ?」って聞き入りました。

モチヅキ:森の中はアルファ波がいっぱい出ているって話ね。

カイト:そうです。都会の木は、疲れすぎててアルファ波でないんですよね。
でも、このイベントの後、日常でもアルファ波を感じるようになったんですよ。自転車がパンクするかしないかぐらいの空気の抜けてるときあるじゃないですか。でも、めんどくさくて2〜3週間そのまま乗って、その後、やっと空気を入れた時のあの感じ! 僕はそういうのがアルファ波なんだと思っています。

モチヅキ:なるほど、街の中でも物事の捉え方次第で心持ちが変わるし、自然の中でリアルに感じて、「街ならどうだ?」って視点で見るとおもしろい!



モチヅキ:そうそう、今回のキャンプは、ACGの服をきて、その良さを確かめようっていうコンセプトもあったんだよね。それを一番体感できたのが、トレッキングだった。

カイト:洋服を渡されてそれを着てアウトドアをするっていうのは、新鮮でした。みんな用意されたアイテムが違って、僕のは半袖シャツとパーカをレイヤードするスタイル。このシャツが今回のイベントのヴィジュアルの柄とリンクしていて、気分があがりました。メッシュポケットが付いていて、見た目以上にいろんな物が収納できるんです。それに、通気性も良い生地で。

モチヅキ:重ね着することで、このシャツがアウトドアで活きてくる理由がわかるね。みんな初めは着慣れない洋服に違和感を感じたけど、いつもと違う場所で着ていると、少しずつ馴染んでいた気がする。服装も含めて楽しめるような雰囲気だった。あと、街の中で洋服が被るのは嫌だけど、ああいう場だと楽しいよね。あと印象的な洋服は、オーバーオールかな。

カイト:切り返しがアクセントになっているし、スポーティーな生地とポップなカラーリングだったから全然ワーク感がなくて、特に女性が着ている姿が可愛かったですよね。アウトドアを通じて、ACGのデザインや機能の意味をリアルに体感できました。



カイト:僕が履いていたこのAIR WILD WOODは、アッパーはタフな生地で覆われていて、今回のトレッキングで歩いた、川の側とか湿地帯も気にせず歩けました。それに、通気性がいいから全然蒸れないんです。ソールは固いけどグリップ力があって、山道でも安定するし。

モチヅキ:今まで、街でAIR WILD WOODを履いている人を見かけたことがあったけど、カイトくんが履いていたのを見て「山だとこんな風に見えるんだ」って印象が変わった。それもACGの魅力なのかも。

カイト:アウトドアな雰囲気がそこまで強くなく、街にも馴染みやすいデザインですしね。


   
モチヅキ:改めて振り返ると、今回のキャンプは、ACGのコンセプト“オールコンディションズギア”がリアルに体感できるものだったよね。

カイト:そうなんです。
軽井沢でACGキャンプが行われたことは、NIKEの故郷であるポートランドをそのまま日本に持ってきたことなんだって感じています。ポートランドは、山が身近にあって住む人の生活にもアウトドアが根付いています。そういう環境の中で生まれるACGのアイテムを軽井沢で体感したことで、ポートランドの自然やそこでの過ごし方を含めてACGをどう楽しむかってことがわかりました。

モチヅキ:なるほど。街から自然へ、アイテムの機能やデザインはもちろん、いろんな状況でどう楽しむかを教えてくれるようなものだったね。  



カイト:帰りのバスで、窓越しにキャンプ場を見た時に、いろんな思いがこみ上げてきました。正直帰りたくなかったです。

モチヅキ:そうだよね、街で過ごす1日とは密度が違ったし、参加者みんなにとって“残っていくもの”、“次に繋がるもの”になったと思う。

カイト:同じバスに乗って、都会から緑に変わりゆく景色を見ながら始まりました。同じ服を着ながらお互いのコーディネートについて、話し合ったこと。綺麗な夕日を見ながら、同じご飯を食べて「みんなで美味しいね」って素直な思いを口に出しながら笑い、同じお酒を飲んで酔いが回ると都会にある大人のしがらみを忘れて打ち解けたこと。
同じ音楽に揺られ仲良くなった人と踊り、同じ屋根の下で夜を過ごし、素敵な会話があると思ったら意外とみんなが早く寝て……。とにかく同じ時間を楽しく過ごしたこと。それも、同じ ACGの服を身にまとって。
このイベントを作ってくれたみなさまには感謝しかないです!

モチヅキ:洋服をファッションとして着飾るだけでなく、“シーン”や“一緒に過ごす人”を含めて着ると、そこに“新しい景色や時間”がつくられるんだね。

カイト:人と出会い、自然と出会い、そこで過ごした時間をみんなと共有することで、いろんなことを学ぶことができました。次回、またこのイベントがあったら絶対行きたいです!

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