プールサイド

Own Beautiful Adventure in CA #4

プールサイド

Contributed by Nachos

Trip / 2020.02.11

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。シリーズ3回目となる今回は、California弾丸トリップの模様をお届けします!

#4

友達からACEHOTELのプールパーティーでDJをするから遊びに来なよってメールがきたから行こっか。という素敵すぎるお誘いにのりパームスプリングスまで車を走らせている私たち。
窓の外を見ると砂漠の中に大きな風力発電がこれでもかってくらいたくさん立ち並ぶのが見える。

それを眺めていたら一瞬、自分が映画の中のワンシーンに出ている気分になった。
そんな写真も撮ってみたいな。
こうやって今見ている景色を自分から一歩引いた目線で思い描いてみるとなんか楽しい。
そういうのを自分自身の考え方や行動にいかせていけたらきっと面白いんだろうな。(と時々考えるけれどそちらの方は中々出来ないらしい。難しいねホント笑)

街並みを抜けて念願のACE HOTELに到着。



友達に連絡するもプレイ中らしく連絡が上手くとれず、(セキュリティー上宿泊者しか中には入れず、DJの子が私たちが中に入れるようにスタッフからパスをもらっていてくれてたらしいんだけどエントランスの全然関係ないところでの連携プレーミス的な感じでちょうど入れなかったらしい。笑)
そんなことも知らなかった私たちは”ま、後から出直せばいっか”と
近くにあったリカーショップでビールを買って、急遽とったMOTELのプールサイドでチルする事にした。
先ほどのACEHOTELとは違い建物も古いしこじんまりとしてるけれど昔ながらのアメリカのMOTELっていう感じで雰囲気も良くなんだか心地がいいところだった。
うん、気に入った。



最初はフロントも開いていないし呼んでも呼んでも誰も出てこなくて焦ったけれど、スタッフがラフな感じでそれはそれでいい感じだった。
スタッフの人と話していると、ここに長期滞在しているのかわからないけどどこからかおじいさんが現れ、何やらこの辺りの観光できる場所やプチツアーみたいなものをお勧めてくれ話すだけ話してまた何処かへ行ってしまった。

水着に着替えプールサイドにあるサマーベッドに荷物をドサっと雑に置いてプシュッと缶ビールをあけてごくごくと喉に流し込む。

プハァ〜

身体が潤ったところでプールに飛びこむ私。
暑くて乾燥している砂漠地域とはいえ、プールは中々の冷たさでちょっとびっくりしてしまい泳ぐのを諦めチェアーフロートでぷかぷか浮かぶ事にした。
フロートには私のために?とご丁寧にビールをおけるドリンクホルダーまでついていた(そんな訳ない)



平屋造りの建物から見える山々とパームツリー。
角にある建物はそこだけ2階建てになっていて平屋の造りとは少し違って可愛いかった。

しばし、水の上でリチャージ。
水の上ってなんでこんなに気持ちがいいんだろう。

そんな事をしていたらまたさっきのおじいさんが現れてプール周りにある草花に水をあげたり、他の宿泊者に話しかけたりとスタッフみたいな動きをしていた。
あのおじいさんは一体何者だったんだろう?本当に謎。

そしてまたどこからか別のおじいさんが犬を連れて現れた。笑



そしてまた新たな宿泊者が到着し
さっきの私たちみたいにフロントも空いてなくスタッフもおらずの状態アゲインらしく
オロオロしながら私たちに”えっと…ここの人って…どこにいるのかな?”と訪ねてきた。
もちろんわかるはずもなく、でも、”あ〜大丈夫そのうち来るよ!”と笑いながら答える。
宿泊者の人たちは若干不安そう。
でもそんな時にまたおじいさん登場!新入生に何やら話しかけている。笑
そんなこんなしていたらスタッフが戻ってきて一件落着。
え?これってデジャブ…?
いやいやそんな訳ない。しかし私たちのさっきの下りと全く同じ感じだった。
ここではこんな感じのやりとりがいつも起こっているんだろう。きっと。

そんなこんなでこの不思議なMOTELにもっと居心地の良さを感じてしまった私たちは
パーティーは夜の部もあるしその時に行けばいっかとなってそのままプールサイドに居座る事にした。



気づけばすっかり陽も沈んでしまった。
ふと顔を上げて空を見るとそこにはまだ光の余韻が残る美しい色をした空が私の目に飛び込んできた。
…思わず息を飲む私。

この砂漠の中のお洒落な建物が立ち並ぶ街のどこか懐かしい感じが漂う小さなMOTELのプールサイドから見た何気ない光景は私の心に突き刺さった。



気づけば何時間プールサイドにいたんだろう?
”もうこのままパーティーは行くにやめてここにいようか。”
”うん。”(即答)
大人気のACEHOTELのパーティーのためにここまで来たのに、まさかの行くのをやめるという選択をチョイス。(だってACEHOTELはみんな行きたいって思うホテルだし)
でもこんな選択をする人たちは中々いないだろうと思ったら余計に面白くなってきて
よし!じゃあビールもなくなっちゃたし買いに行こう!と裸足のまま近くのリカーショップに駆け込んだ。





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