後悔先に立たず。

True Feeling in Ireland #30

後悔先に立たず。

Contributed by Chika Hasebe

Trip / 2020.06.19

大学生のハセベさんが留学で過ごしたアイルランドの日々を記録した連載「True Feeling in Ireland」。あらゆることになぜを問いかけ、好奇心旺盛に活動する彼女が海外生活の中で、感じ、考えたことを日記形式で綴っていきます。

#30

「クリスマスは親戚に会いに行くから、一時的に住まいを移して欲しい」というホストファミリーの要望により、ニューハウスに移ることになった。クリスマス後はまたオールドファミリーの家に戻る予定。

ニューハウスに移り、友達のHugo宅でスウェーデン式クリスマスを体験した。海外にいても忙しない「師走感」は変わらない。違うことと言えば、正月の「あけおめ」のように、アイルランドでは12/25に「メリクリ」メッセージがバンバン飛んでくる。友達のSaimonに聞いたら、「アイルランドのクリスマスは、日本の正月みたいなもんだよ」と言っていた。確かにそうだ。お店は全部クローズ、親戚が一堂に会する、伝統的な料理を食べる、などなど。そう考えると、日本でクリスマスも豪華に頑張ろうと欲張ることは、ただただ断続的に胃もたれを引き起こすだけでしかないよね。


kyが作ってくれたシュトレン! 可愛い! ありがとう!(カフェに持ち込んで広げて食べた笑)

ニューハウスでの短い滞在は今考えても後悔しかない。なにも失うものはないのに、文字通り自分の殻にこもって、友達にすらなれなかった。みんな優しかったのに、日を追うごとにリビングより自分の部屋にいる方が楽なことに気づいて、ずっと引きこもっていた。そして、気づいたらクリスマスは終わっていて、前の家に戻っていた。そして大晦日は馴染みの家の、馴染みの部屋で日本で放送されている「ガキの使い」の特番を観ていた。



クリスマス仕様にプロジェクションマッピング!

ちょっと離れていただけなのに、戻ってくるとGer, Davidをはじめ、ホストファミリーとの距離感が掴めなくなっていた。多分わたしだけ。そういえば日本でも、自分はよく喋る、フレンドリーな人間! ではなかったなって振り返る。でもそれをここで発揮していても、英語の勉強がストップしちゃうからダメなんだ。気づけばあと3ヶ月しかここにいられない。新年の目標は、「Don’t procrastinate! (先延ばしにしない!)」に決定。今やる、今喋る、今勉強する。

年始からさしてやることもないし、友達にも会えないということでバイトをしていた。バイト先のAliciaとBobbyはIrishだから、やっぱ気が合うみたいですね〜。バックグラウンドがわからないわたし、Alexコンビは彼らの会話についていけない。おそらく英語力にも問題あり。Aliciaはこの間「私、上海で生まれたの〜」って言っていたし、結構わたしに優しく接してくれる天使! ただ彼女の口癖は「課題キツい」で、かなりの頻度でバイトのヘルプを頼んでくる。ヘルプを受けられないものは受けられないのである。いつも丁重に断る。


ジャパソの友達のSarahも年始から一緒にダラダラできる友達。突然雨が降ってきたら、カオナシをやるしかない。これがダブリンスタイル。東京じゃ白い目で見られるよ、Sarahさん。


大人数で記念写真。

この写真は、最近別れを言ったEmilyの送別会のときのもの。アイルランドで初めて友達になってくれた、超絶早口の彼女。わたしの目標は、Emilyがアメリカに帰国するまでに、彼女とちゃんと話せるようになることだった。達成率70%、悔しい。でもそんなわたしと仲良くしてくれて本当にありがとう。いつも甲高い声で笑っていたムードメーカーがいなくなっちゃうのは寂しい。「これからもkeep in touch!」って100万回言って別れた。寂しい、元気でね!!


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