
GET BACK YOUR "RAW" ! #22
DID I GET BACK RAW ?
Contributed by ERI
Trip / 2021.03.18
#22
LA最終日。
帰りの飛行機は午前の便だったため、お土産ショッピングはほとんどできなかった。
Kとは帰りの便が違うため、空港まで送ってもらった。
Kと別れる前にひとつ問題があった。
ここでは話してなかったが、滞在中に駐禁を取られていたのだ。笑
しかも2回。(1回はKが単独行動中に取られていた)
さあどうする?
「罰金は後払い制だったからもしかしたら無視できるかも…」
と一瞬思ったが、
別のLA出身の友達からの情報によると、
一回でも無視したら次来た時に車を借りられなくなるとのこと。
それはまずい。
やっぱり悪いことしたらちゃんと払うものを払わなきゃね。
ということでしっかりオンラインで払った。
あー、悔しい。
みなさんもLAに限らず駐禁には気をつけましょうね。
一番悔しいから。笑

Kとバイバイして帰路に着く。
ああ、LAの滞在、あっという間だったなあ。
無事に飛行機も飛び、帰宅した。
思えばたった1週間少しの出来事だったのに、すごく内容が濃く、長く感じた。
そして、そのたった1週間に私の人生はまるっと変えられてしまったみたい。
あまり日本と海外の比較というか、並べてモノをいうのは好きではないが、
私の日本での生活とLAで体験した海外生活の違いを少し。
LAに着いた時の私は緊張していた。
一番行きたかったところだったから。
でも、差別されるんじゃないかとか、犯罪に巻き込まれるんじゃないかとか
心配事は数えきれないほどあった。
もちろん慣れない旅先で心配して損することはない。
安全が一番だから。
だけど、怖がっていた私に、その心配を上回るような特別な体験をさせてくれたのもこの地だ。
まず、自由であること。
自由と言っても何に置いて自由かにもよるが、
ここでは自己表現の自由と言いたい。
一般的な人でいうと、
好きな格好をする。
好きなものを食べる。
自由になんでも好きになれる。
表現は人生だ。
怖がることも比べることもない。
あなたのアイデンティティーであるということ。
都内で過ごす時間が多かった私は、他人に比べられるのを恐れていた。
体型が細くないとだめ、オシャレにいることがかっこいい、化粧はブランドものでないとダサい。
SNSのフォロワー数でのマウントの取り合い。
周りと同じモノを好きにならないとついていけない。
こんな風に感じることが多かった。
今でもそう。
自分が全てのこれらに巻き込まれたわけではないが、心が狭くなる日本のおかしな文化のシステムだなと感じることが多かった。
自分を失っている…。
というか、奥底まで、本質まで見ようとする人が少ないのかな、と感じている。
偉そうなこと言えないけどね。
そんな思いがあった時に体験できたLAには、自由に心が豊かになりやすいだろうなと思える環境があった。
これを読んでいる人に少しでも伝わったら嬉しいな。
人についていかなくてもいいし、好きなものは好き!!!と声を大にして伝えてもいいし。
アートでもそう。
アートにはルールがないと身を以て体験した。
これ、なんですか?
みたいなものだって、アートだと言えばアートになる。
ある人がよくわからない作品をかっこいいというならば、その人にとってはその作品は最高なのだ。
全てが自分に当てはまるわけではない。
これを作っても、ウケないんだろうな。売れないんだろうな。
別に、作るのは自由。
売り出すのも自由。
でも、一度表現したい、やってみたいと思うならやるべき。
もうひとつ。
自由な表現者が多いLAの背景には、それを否定する人が少ないと感じた。
いや、いるんだろうけど。
「人種差別が〜!」とか言ってるし。
否定しても、これは「ここが悪い!」「なんか変!」と、
ストレートに伝えてくれるだろう。
どんな小さなアーティストでも、一人の表現者として認めてくれる人が多いと感じた。
売れてないから偉くない。
売れてるから大衆化してしまった。
違う。
売れてるか、フォロワーが多いか、というのは判断基準としてはきっと二の次なのだ。
答えは、その人がどれだけアツいか、ということ。
もちろん売れてる人にはそれなりの魅力があるから、人気なのだろう。
しかしその前に、その人がどんな思いで熱量を込めてやってるかが大事なのだろうと感じた。
考えすぎ?
でもそのくらいアツい人や応援してくれる人がたくさんいる国なら楽しいじゃん!
私のこの連載のタイトルにもなっている、
「GET BACK YOUR RAW」は、
日本語訳にすると「RAWを取り戻せ!」
どういうこと?
私の中でRAWは最近よく使われるORGANICと同じ意味として捉えています。
つまり、“ORGANIC=ナチュラル、ありのまま、無添加な、無邪気な“
タイトルGET BACK YOUR RAWは、
『本当の自分を取り戻せ!』
という意味でした。
いつしか、自分の判断に他人の評価も含まれていて、
心が重くなりかけて辛くならないように。
幼い頃に目をキラキラさせて夢中になっていたことはありますか?
その感覚はまだ片隅に残っていますか?
少しスマホを置いて、思い出してみてください。
そして、夢中になれることをまた探してみてください。
他人は気にせず。
あなたが好きなものは、好きなだけ好きになっていいはず。
DID I GET BACK RAW ?
こんにちは!
ついに最終回となってしまいました、GET BACK YOUR RAW。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
文章なんてほとんど書いたことがなく、おそらく高校の時に流行ったブログ以来、、笑
初めての連載、とても楽しかったです!
今年は個展も開催予定ですので、よかったらインスタも覗いてみてください。
@eringostar26
ありがとうございました!!
またどこかでお会いしましょうね!!!!!!!!!!!
ピース!
ERI TAKAGI

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ERI
藤沢生まれ、横浜育ち。物心ついた頃には、絵の具で遊んでいた。アーティスト活動のため脱サラ。モノにあふれる現代に疑問を持ち、着飾らない自然体でいるスタイルの美しさを表現している。好きなものは、サーフィンとみかん。












































































