7人のこどもたち

Greenfields I'm in love #40

7人のこどもたち

Contributed by Aya Ueno

Trip / 2021.06.11

直感を信じ、ドキドキするものに向かって走り続ける神戸出身の大学生、Aya Uenoさんの連載「Greenfields I'm in love」。自分探しも兼ねたロンドンでの留学生活で、自分の目で見て、肌で感じたありのままの日々の記録をお届けします。

#40

ロンドン2日目。
朝起きて、こっちに来てからずっと大好きなオートミールを作る。レンジでチンをして作るのより、お鍋で煮詰めるほうがモチモチして好きだ。ホストマザーのサラに教わった。

トッピングはナッツ、クコの実、パンプキンシード、ベリー、ピーナッツバター。



朝ご飯を食べて、さあ、用意をしよう。今日の行き先は、ブライトン!

晴れ女(なあみん)がいるおかげか、8月後半に入って少し涼しくなっていたロンドンは何故か、もう一度猛暑が舞い戻ってきている。暑い暑いと言いながら、さらに暑いブライトンへ南下する。

ブライトンに到着し、中心地まで行ってびっくり。前より遥かに多くお店が出ていた。前に訪れた時は、アフタヌーンティーをした後で行ったから、結構閉まっていたみたい。途中で可愛いファッジのお店を見つけた。ファッジって、甘い甘い砂糖菓子のこと。キャラメルと似ているけど、食感はほろっとした感じ。実はこのお菓子、イギリス発祥って知ってた?

店内は甘くてかわいい香りが漂う。



その後奥の方へと歩いていたら、かわいい写真屋さんを見つけた。中には古めかしいフォトブースと、かわいい受付におじいさんが座っている。

カウンターとおじいさん。



目が4つになった。



壁一面、ポラロイド。



ロンドンと違って、カラフルで、でも少し廃れたリゾート地という感じのブライトンの街並み。お店のインテリアや、建物のデザインも子供部屋みたいなちょこちょことしたかわいい細工が素敵だ。

お気に入りのフィルムカメラで。



途中寄ったタピオカ屋さん。この写真気に入ってる。



前に行きたかったけど行けなかった、念願のカフェに行った。サンドイッチもケーキもスコーンも食べてみたくて全部頼んじゃった。ロンドンと比べるとやっぱり物価は少し安い。スコーンは今まで食べてきたものとちょっと違って、大きくて少しふわふわしている。クロテッドクリームとジャムの付け方は地域によって違うらしい。私はクロテッドクリームが下のデヴォン式。だってその方が塗りやすいし、クリーム用のナイフにジャムがつくのが嫌だからだ。マナー的にはどっちでもいいみたい!

またブライトンに来る機会があったら、絶対に行きたい場所。



最後はお馴染みのpalace pierへ。ここはゲームセンターで、本当のコインを使ったコインゲームをはじめ、色んなゲームで遊べる。写真を撮ったけどふざけてばっかりで変なのばっかり増えた。太陽もだいぶ西に傾いてきていて、海にピカピカ照らされて、とってもきれいだ。



アイス日和ね!



今日は、少し前にお誕生日だったいさおのお祝いをする予定だ。可愛いポストカードとピザと、ドーナツを買ってロンドンへ帰る。
家に帰ると、男の子たちがサングリアを作る用意をして待っていてくれていた! きのう、作れるかなーと話していたのを覚えていたみたい。

いさお、とっても嬉しそうだった!





パソコンでかわるがわるに好きな音楽を流して、いさおのバースデーピザを食べて、呑んで騒いで、みんな酔っ払ってすっごく楽しい。いつも遊んでいるみんなと、今ロンドンで集まっている。いつもと同じ空間は、でもやっぱりちょっと特別で、あまりの楽しさに、ああ忘れたくない忘れたくないと何度もシャッターを切る。

いさおの選曲は最高!



知らない間にバルコニーにあるジャグジーに水が張ってあった。優雅に寛ぐわけでもなく、子どもみたいにびしゃびしゃになって遊んだ。21歳、私たちはまだまだ子どもだ。顔をくしゃくしゃにして笑うみんなが可愛くて、たまらなく愛おしい。

本当に楽しかった。



“What I like about photographs is that they capture a moment that’s gone forever, impossible to reproduce”というファッションデザイナー・Karl Lagerfeldの言葉が好きだ。今、私の視界は端から端まで、最高に素晴らしくて、このリアルに写真は勝てっこないけれど(少なくとも私の技術では)、それでも今のドキドキや幸せをずっと覚えていたくて、だから私は写真を撮る、写真が好きなんだ。

ブライトンの空とカモメ。




アーカイブはこちら

Tag

Writer