ただいまNY!

Contributed by Yuumi Saigusa

Trip / 2021.06.22

25年越しで「NYに住む!」という夢を果たし、理想と現実の生活に日々苦戦しながらも、今まで感じていたNYCのイメージとは違う、新しいNYCで自分の現在地を探すYuumi Saigusaの旅連載!

#3

欲張って3席分取ったのになかなか眠れなかった私は、疲れだけを残し窓の外を見ると、もう着陸の準備に入っていました。


毎回大好物な瞬間。


空中から発見した大きなUSBの落し物。

1年3ヶ月ぶりに戻ってきたNYはといえば、前回過ごした期間が完全にリセットされていて、変な緊張感がありました。
無事入国できるのか? 税関では何を質問されるのだろう?
マスクの下でモゴモゴと一人で予行練習をさりげなくしてみたりしましたが、そんな心配はまったくいらなかった。秒殺でパス。心配がすべて無駄なエネルギーと化していました。それはそれで良かったけれども。

今回は隔離を要される為、キャブでホテルに向かう。これがまたロシアンルーレットみたいに運の良いキャブに乗れるか、乗れないかの戦いなのだ。「運の良いキャブ」とは私の勝手な基準で、車内が綺麗でナイスな対応のドライバーという、ただただシンプルな基準なのです。けれどもこの国では簡単にはそうは行かない。だからロシアンルーレットなのです。
前回訪れた時は、見た目の基準を満たしていたキャブが私の順番で近づいてきて、幸先良いなとラッキーモードに浮かれていたのも束の間、どのキャブにも荷物が入りきらなかった先客が係の案内でそのキャブに誘導され乗って行ってしまうというくやしい経験が。あれっ???・・・・? 案の定、次のキャブは「運の悪いキャブ」だったのだ。車に2つのトランクを積む際も早速文句を言いながら、「わし(ガラガラ声で多分そんな言い方)は75歳なんだからこんな事やらせるな」と言われ、車内に入ると埃だらけの窓際にガムテープで補充してある座席に座らされた上に、ちょっと揺れただけでガタガタのシート。というような事があったのです。
で、今回は....。前回まではいかなくとも、似たような感じのハズレキャブでした。まあそれもNYらしいと言えばらしいのだけれども。ドライバーのおじちゃんがナイスだったから良いかっ。
とりあえず、一気に「この街に戻って来たのだな〜」というモードに切り替わった瞬間でもありました。


ガタガタでも一応モニターが。




ホテルに着くと、思っていたよりカジュアルなホテルだった。念入りに調べて予約したのだけれどもなんか様子がおかしい。入り口のウェルカムプランツのはずがまったくウェルカムされてないなぁ。





チェックインは15時から。12時に到着するから事前にアーリーチェックインのリクエストを出していたのだけれども、部屋の準備が出来ていないと15時まで待つように言われてしまった。あと3時間、この日は真冬並みの寒さに寝不足、ゾンビみたいな顔でロビーで時間になるまで待つ事に…。ロビーでさえもなかなかの寒さ、この時点で既に部屋の期待度は急降下。ここで2週間の隔離なんて大丈夫なのか…。その時、ふと頭の中にあの出来事が蘇った。



「なんとかなるさ」
機内で貰ったキットカット、いつも何気なくスルーしていたこのメッセージがこんなに心にしみる日が来るとは…。



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