初めてのタナガ取り

初めてのタナガ取り

Contributed by ERI

Trip / 2021.08.20

「もしかしたら奄美大島の島んちゅたちは、世界が丸ごと見えているのでは?」とアーティストERIが特別なパワーを感じた奄美大島。彼女がナチュラルでいられるセカンドホーム・奄美をスタート地点に、世界中で暮らす人々の生活を詰め込んだ”CIRCULATION”。


#7

奄美大島3日目。

今日が丸一日過ごせる最後の日となる。

私達は相変わらずノープランだ。

そんな最後の日も、奄美は相変わらず晴れていた。

カラッと晴れて、気分も奄美に初めて来た日に比べて、

心が軽く、すっきりとした気分。

なんだろう、これ?

全力で体力が尽きるまではしゃいでHP削って、思いっきり寝て、

まるで小学生の夏休みの気分。


最後の日は、海ではなく、川にいくことになった。

昼過ぎに出たので、太陽サンサン。猛暑。



少し歩いただけでも汗が止まらなくなるけれど、

川についた時、また雰囲気が変わった。

空気が少ししっとりとしていて、

なんだろう?

いわゆるマイナスイオンってやつ?

空気が緑に晒されて美味しく感じた。


りょうへいさんたちは先陣きって川を案内してくれた。


と思ったら急に、飛び込んだ!!!!!


エリー!! ここまで来いよー!


私は正直、川が少し怖かった。

多分海よりも馴染みがないからだろう。

でも、せっかくここまで来たんだ…。

勇気を振り絞って川にとびこんだ。


バッシャーーーーン


水がキンと冷たかった。

頭がキンと冴えた。

りょうへいさんたちは、私達を川の中から呼んだ。


ここ来なよ! 滝壺! 修行できるよ!!!!


私的には川に入るだけでも修行なのに、滝壺修行なんてできるわけ…

ないわけない!


いくぞ!!!!!!!!!!!!


気合を入れて、いざ滝壺へ。

正直、首が折れるかと思った。笑

でも、奄美に来て、ここでしか、私達でしかできない経験ができて、

少しの優越感、そして幸せだった。


川から上がると、みんな怪しげに岩の下を覗き込んでいた。

なんと、エビをとるのだそうだ。

手長エビ、通称、タナガ。

ホームセンターで、餌を買って、丸めて、紐にくっつけて、

エビが挟んだところを、引っ張る! のだ。

これが意外と難しくて、

じっとしてないと、エビは警戒して逃げてしまう。

だから、意外と、長期戦。

じーっと待つのだ…


私達は2チームに別れて、タナガ取りを楽しんでいた。

何時間やったんだろう?

ペットボトルがいっぱいになるまで、粘った。

気付いたら空はもう暗くなって、急いで車に戻ろう! と。

ハブが出るかもよ!

その言葉にドキドキしながら、駆け足で岩を飛び越えて戻ってきた。


帰りの車で、今日の夜ご飯について話してた。

私達が最後だから、せっかくだしみんなで飲もう!

そして最後の晩餐に、タナガを食べよう!!!!


で、誰が料理するの?


次回、料理長、ゆうじ、参上。


続く。






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