Mamma mia! #80
ネグローニ・ズバリアートってやつ
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2021.11.02
#80
あっという間にハロウィンの季節がやってきた。
去年の今頃はフィレンツェに住んでたっけ、な〜んて思い出したりして。
テラス席のひまわり。
ハロウィンのかぼちゃではなく、季節外れのひまわりに誘われてやって来た近所のバール。
今日はここで記念すべき#80を書こう。
『みなさま、いつもMamma mia! に目を通して頂いてありがとうございます!』
さて今回は、友人から嬉しい報告があるとのことで、待ち合わせ場所になったのが、1947年にオープンしたミラノで最も古いと言われている伝説的なバール。
この目の前の赤いサインのお店がそう。
最寄りのメトロ駅から歩いて10分くらいで到着!
その名も「BAR BASSO」。
インテリアは60年代風のクラシックな感じで、80年代にはアーティストやミュージシャンやデザイナーの出会いの場だったらしい。今はどうなんだろう?
お店の人もみんなユーモアたっぷりでお茶目(←特におじさま方)だから、トイレの場所を聞いただけなのに、立ち話が始まっちゃったりする(笑)。
これが名物のネグローニ・ズバリアート。
で、なんでそんなに有名かと言うと、この30センチぐらいある巨大なカクテル、ネグローニ・ズバリアート(negroni sbagliato)が生まれたバールだから。
今のオーナーのマウリツィオの父親(多分)が考案? したこのネグローニ・ズバリアート。
ネグローニは、カンパリと、ベルモットと、ジンを合わせたカクテルなんだけど、ジンの代わりに間違ってプロセッコを入れてしまったらしく、でもそれがめちゃめちゃ美味しかった、そんなことが始まりとか。
ちなみにネグローニ・ズバリアートのズバリアートはイタリア語で「間違った」っていう意味。
まさにそのまんま! 気取ってない直球すぎるネーミングが好き!!
あんまりスマホで写真を撮るイメージがないイタリア人だけど、ここでは、顔ぐらいの大きさの巨大グラスと一緒に写真を撮っている姿を見かけたりする。
みて!ここではだいたいみんなこれを飲んでいる。
なんか伝説的なバーだからもしミラノに来たらガイドブック慣れしてるようなバールより、こう言うレジェンド的な場所へ行ってもらいたいって思う。
ちなみに、ネグローニ・ズバリアートをオーダーするとGRANDE(大)かPICCOLO(小)かサイズを聞かれるんだけど、どのぐらいの量の違いがあるのか聞いたら、
「グラスが小さくなるだけで量はそんなに変わらないよ」
だって。
どうせだったら巨大グラスのGRANDEサイズをオーダーしてほしい。
巨大なグラスのネグローニ・ズバリアートを目の前に大満足な2時間だった。
ボタニカルなバール、OTTOでランチをした日。
テーブルに置かれたカードにランチの番号を記入してレジへ持って行くシステム。雰囲気でお店を選んだから食べたいメニューがなくて、消去法でラザニアに決定(笑)!
たまたまアペをしにバールに入ったら、2ヶ月ごとに描き変えられるというGUCCIウォールアートの制作現場をキャッチ!
イタリアの新進気鋭なロックバング、MÅNESKINがドカーンと! 今年の「サンレモ音楽祭」で優勝して、世界中にその名を知らしめた彼らがアートに!壁画に!GUCCIに!なった!
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)