漆黒のパラリラ♪

ビールとウーバー #1

漆黒のパラリラ♪

Contributed by Kaito Fukui

Trip / 2021.11.01

どんな時も、どんな場所でも。頭の中身はいつだって「旅」そのもの。アーティストKaito Fukuiの日々と、旅のこと少し(おさんぽ)。

#1



10月30日 土曜日のこと

早朝に起きて、愛犬まい泉の散歩へ。

風もない、街灯も消えた、薄暗い、微妙な朝の道をテクテク歩いた

ほぼ寝ぼけていたので、気がつく頃には家の前

帰宅後、シャワーを浴びて前日椅子の上に出しておいた服に着替える。

6:00にウーバーでタクシーを呼んだ。

ホワァーーーーーーーン

と、音がしたので家を出る

階段の下でバッチリ止まるタクシー

運転手さんが僕に気がつくと、スライドドアが開く

階段の最後の一段から地面に足をつけることなくタクシーにイン。

それから、駅に向かって新幹線に乗った

街を越え、トンネルを潜って山を越える。

窓から見える建物がどんどん低くなるので

都会を抜けたと感じた。

熱海くらいで海が見えた、朝日が反射する海は白くていい

右の列の人達は富士山を楽しみに窓を見る。

個展会場がある豊橋駅に着くと、出待ちのファンの人はいなかった。

それから、大忙しの初日を迎えて

ホッと一息つくと、もう夜。

焼肉に連れて行ってもらって、ホテルまで送ってもらった。

ホテルは9階建ての新しく出来たホテル。

案内された部屋は9階だった

お風呂に入ることなく、ベッドに倒れ込みそのまま眠った。。。。。。でも。
ぶぉぉぉぉおおおぉおぉおーん!×30

突然の爆音に目が覚める、と言うか飛び起きる。

小学生ぶりに、暴走族に起こされた。

小さい頃に海の近くで暮らしていた時は、しょっちゅう国道を走る暴走族に起こされていたけど

都会では最近全然見かけなかった

凄く久しぶり。

一瞬だけ、久しぶりなので嬉しかった。

すぐに通り過ぎると思って、目を閉じる

しかし、暴走族はぐるぐる回り続け

音はぶぉぉぉぉおおおぉおぉおーんから

パラリラパラリラパラリラパラリラと高めの音に変わる。

さっきの感動を忘れる

漆黒のパラリラパラリラは止まらない。

全然、止まらない。

もう、起きた。

時刻は午前3時

ちくしょう。

ムカつくので、カーテンを開けて

全裸で見下ろしてやった。

はは。


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