LA6日目

About Time #11

LA6日目

Contributed by Sho Mitsui

Trip / 2021.11.22

1年9ヶ月ぶりにアメリカに旅立った通訳・翻訳家&カルチャーコーディネーター兼英語教師の三井翔さん。著名人からアップカマーまで、アメリカ国内に謎のネットワークを持つ彼にしか見えない、コロナ禍以降のアメリカの「リアル」を毎週お届け。

#11

時間は飛ぶように過ぎて行く。LAに降り立ったのは昨日の事の様。朝起きたら迷わずいつものカフェへ。



もはやVERVE Coffeeは僕の拠点と化した。1日の仕事のチェックをここでやりながら、朝食をいただく。
友人からジブリ展がAcademy Museumで行われているのを聞き、日本とアメリカとのプレゼンのされ方を比較する研究には適しているな、と感じ、「地元で見られるもの(僕は武蔵野市育ちw)、見てどーすんの?」と行こうか0.3秒程悩んだが、LACMAの方へ足を向ける!



ミュージアムや映画館等のチケットはほぼオンラインで販売されている。極力、対人とのコンタクトは避ける様にデザインされてはいた。が、日本の「どこの店にも、消毒液が置いてある」状態は非常に恵まれていると改めて実感。
美術館に入ると、



Barbara Krugerの個展が来年の3月(?)に迫っているらしく、エレベーターは完全にKruger仕様。
もちろん、Supremeの歴史をディグっている僕はKrugerがSupremeのBox Logoの元ネタであることくらいは知っている。この個展、めちゃくちゃ見てみたかった。ピカソ部屋を発見。



青の時代の作品でしょう。とても美しい。このスタイルのピカソも素敵。次は、アンリ。



マティスも好きだ。タイトルが、"tea"っていうところもなんか好き。さあ、iPhone13にしたから、こんな写真も撮れちゃう!



David Hockneyの"Mulholland Drive"は超大作! 圧巻だし、David Lynchしかり、LAのマルホランド・ドライブにはアーティストを駆り立てる何かがあるのでしょう。次の作品も大好き。



Gerhard Richterの写真の様なポートレートはもはや圧巻。形容し難し。最強としか言いようがない。なんと、日本から。



奈良美智さんの個展が大々的に行われている! 「日本で見られるものは...」とかジブリ行くか迷った時に言いながら、こういう所で日本人アーティストを見るとやっぱり興奮するのだ。自分の国をレペゼンしてくれているんだから。



奈良さんの作品を撮影できる所って日本国内だと実は少ない。なので、パシャパシャ撮りまくってきた。



この子が今回の個展では1番好みだった。背景のパープルもだが、目のラメラメが素晴らしい。写真で伝わらないのが残念だ。



この目を閉じている子シリーズもとても好き。去年日本でやったStars展にもこのシリーズの新作が飾られていたけれど、この瞼を閉じた表情が僕にはとても穏やかに見える。



しかも、"The Obama Portraits Tour"がちょうどLAに到着した所だったので、この2枚の作品が見られたのも嬉しかった。
この部屋に隣接していたのが、



Black American Portraitsの展示室だ。アフリカンアメリカンのアーティスト達の作品がずらりと並ぶ。



2020年のGeorge Floyd以降、BLMムーブメントと時を同じくしてアフリカンアメリカンによるアートも活発になって来たし、そのコミュニティーへのサポートも手厚くなって来た。
このベートーベンの後ろから覗く人物の視線が力強かった。展示室内で1番好きだったコンセプトアート。



これも好きです。Mr. Washの。RIP KOBE.
足早にLACMAを済ませたのは1pmにZachのFontaineストアに遊びに行く約束をしていたからだ。しかし、「Shoごめん!1:30になっちゃう!」との連絡。これがLA。こんなこと気にしていたら、過ごしてられない。だからこそ自分のプランをしっかりと軸にして動くのがLAを楽しむコツ。他人に振り回されているとアッという間に1日が終わってしまう。

Fontaine Cardsの外観。既にインパクトしかない。

レジと棚に並ぶ歴代、デッキシリーズ。

チルスペースに飾ってあるネオン管やプロップスもいちいちクオリティーが高い。



お土産のRetawにめちゃくちゃ喜ぶ、Zach! 嬉しい! 嬉し過ぎる!
Zachともあるプロジェクトを行おうと企てているのだ。そして彼にもソロインタビューを行った。26歳のZachが作り上げているCardistryというカルチャーについて、後日詳しく書き記したい。お腹が減ったのでシルバーレイク内を移動。



ロスに滞在中必ず一回は足を運ぶ事にしているSqirlは、ヒップな意識高い系の人々が足繁く通うトレンディーなレストラン。
ガッツリご飯を食べようか悩んだけど...



映え女のメンタリティーの悪い所が出た。食欲より映え。リコッタチーズトーストのユニコーントッピングとカプチーノ。
あれ?! 今日ピザ食べてないwww



で、Sqirlに行くと帰りがけに必ず寄るのがVirgil Normal。もう、この2箇所は切っても切り離せない仲。僕の中ではw
2017年にVerdy君がペイントしたウィンドウアートも健在。



店主のCharlieは土日のComplex Conで疲れていたのであろう。不在だった。
シルバーレイク散策を終え、折角だからairbnbから近いThe Groveを散策してみた。



既にクリスマスの雰囲気が敷地内を独占。こうなって来るとホリデーシーズンへとまっしぐら。



近くの高級デパート"Nordstrom"にストックされているCarrots。日本でいうところの伊勢丹って感じかな?
ここに自社のアイテムが並ぶというのは、ファッションに携わっているものならやっぱり栄誉なのだ。



本屋に入った。洋書が安いのであれやこれや欲しい。が、本は重い。スーツケースの容量を1番削るのが本。でも欲しい。要検討。
日本の漫画はもはや"MANGA"(すごい事だと思う)



夜はWes Andersonの"The French Dispatch"を映画館で鑑賞。
日本の皆さん一足お先に失礼しましたwww
内容は書きません。


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