Between the waves #11
サングリアで乾杯
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2021.11.29
#11
10月は毎週末、友達に誘われパーティーに顔を出す月になった。
20代でバリに住んでいると、みんなから「パーティー三昧でしょ!」 と言われることが多いけど
私と彼はそんな性格でもなく、むしろ週末のサーフィンを全力で楽しむためにお酒を飲むパーティーにはあまり行っていなかった。
そのせいか、元からお酒に弱い体質がこれまで以上に弱くなったので
1、2杯でほろ酔いながら楽しむことができるようになった。
2年前オーストラリアにいた時は毎週末、飽きることなく夜はパーティーに繰り出して、
朝2時まで飲んで踊った翌日でもサーフィンには何も支障がなかったあの頃を思い出すと多少の「老い」を感じられずにはいられないけど、年齢のステージによって違った楽しみ方があるということなんだと思う。
この日は以前記事でも紹介したベッキーの彼、ライアンの誕生日パーティー。
ウルワツで有名なヴィラのひとつ、Uluwatu Surf Villaを借りたパーティー会場。
実は一度は来てみたかったこのヴィラ。何が最高かって、景色もホスピタリティもヴィラのインテリアも全てが私のどタイプ。
崖の上に立っているこのヴィラは、世界的有名サーフスポットのウルワツが一望できる。
何度この景色を見ても崖にぶつかる大きな波、その先に沈んでいくサンセットに心を奪われる。
着いて早々、プールに入りながらサングリアで乾杯。
ディナーはBBQで焼かれたグリルや和牛ビーフ、何種類もの美味しいタパスがパーティースタイルでどんどん運ばれてくる。
友達と話しながら美味しい料理を堪能しているとあっという間にお腹がいっぱいになった。
このパーティーには多分20人以上来ていたのかな。初めて会う人も多く、みんなビジネスオーナーだったり、サーフコーチだったり、モデルだったり。
昔はすごく内向的で、知らない人がいるパーティーに行くのは大の苦手だった。
だからパーティーの中心でいつもみんなと会話をしている人や顔が広い人を羨ましいと思うときもあった。
大勢の人と一緒に行動する旅行や人が群れている場所も苦手。
だから初めて一人旅をした時に感じた”生きやすさ”は今でも忘れられない。
自分が行きたい時に行きたい場所に行って、食べたいものを食べて、自分が好きなように何でもできる。
一人が寂しいと思ったことはあまりなかった。だって、旅行中は色んな人に出会えて一人だけど一人な感じはしなかったから。
今でこそ少しは外向的になったが、この日のパーティーは余韻が残るほど楽しかった。
やっぱりこれはバリのマジックなのか。
波の音を聞きながら恒例のUNOで盛り上がり、気がつくと夜の11時半。これから1時間かけてチャングーに戻る時間。
バイクを走りながら夜のひんやりとした空気が体にあたる深夜のドライブも悪くない。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。