Between the waves #13
思いもよらない展開
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2021.12.13
#13
朝起きていつものようにSurf Forcastとwebカメラで波チェック。
1ft〜2ft …。コンスタントに来ていたスウェルがなくなって最近は毎日波が小さい。
んー、パドルアウトしようかな。
それとも、泳ぎに行こうかな。
日曜日の朝の寝起き、ベッドの上でゴロゴロしながら考えてやっぱりボードを持って海へ行くことに。
ボードにワックスを塗って、バイクにセットして、いつもの通りをドライブ。
海は予想通り、tiny wavesで人も少なめ。
私が入ったポイントはPererenanの通称Elephant。海の目の前に大きなゾウの置物があるから。実はここでサーフィンし始めたのは数週間前から。ちょっとステップアップした波に乗りたくて、中級者〜上級者のショートボーダーしかいないポイント。
私も含めて4、5人の超ゆったりサーフ。
すごくフレンドリーなおじさんが“Welcome to small wave world”って笑いながら
話しかけてくれて、すぐに打ち解けた。
南アフリカからバリに5年前に移住したSteve。実はアーティストでバリにアトリエも持っている。
「こんな小さい波でも俺にとっては最高のメディテーションだよ」って言いながらもどんどん良い波に乗ってた。
南アフリカの、ケープタウン、ヨハネスブルグに数年前に行ったことを話して
美味しいワインや、お肉の話で盛り上がった。
2018年に訪れたケープタウン、ペンギンがビーチで遊んでる初めて見る光景。
お肉好きにはたまらない南アフリカのグルメ。
今は南アフリカよりもバリでの生活が気に入ってるというSteve。
バリで出会う人みんなが口を揃えて言う。
みんな違う国からやってきた人が住んでいる所だけど、母国に住んでいた時よりももっと人とコネクトしている気がする。
どの年代でも、友達を作るのが簡単で外に出ればこうやって人との出会いがたくさんある。
1人でサーフィンに行っても海の中ではみんなフレンドリーで普段、普通に生活していると出会わないような人にも出会える。
やっぱりこれがバリで送るサーフィン生活の醍醐味。
サーフィンに行かないで後悔することはあっても、サーフィンに行って後悔することは絶対にない。
それがどんなに小さな波でも入った後はスッキリするし、おまけに面白い人との出会いもある。
今日なんか、仕事の休憩の1時間でダッシュでサンセットサーフィンに行って、極小の波だったけどいくつか乗って仕事に戻った。
今の仕事と住んでいる場所にこんなに感謝をしたことはない(笑)。
こんな時期を乗り越えた後はドライシーズンのスウェルが何倍も待ち遠しい。
だから、いつになってもバリから離れられないんだろうな。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。