ビールとウーバー #9
永田町
Contributed by Kaito Fukui
Trip / 2021.11.29
#9
この前、銀座から渋谷へ向かう途中
永田町を通った。
タクシーが信号で止まって見えたのは
最高裁判所。
小学3年生の頃校外学習で行ったことがある
何も触るなよ、と先生に何度も言われたけど
いやいや、石で出来てる建物触らない方が無理でしょ!
って言ったあの日の会話を鮮明に思い出した
いやー、いいっすね石!
棒を持ちながら真顔で立っているお巡りさんに
そう言うと
少し笑ってくれた(気がした)
ガイドの人の話は全く覚えてないけど
普段とは違う建物と景色、
校外学習でちょっとよそ行きのあの子の洋服とか、なんかよかった気がする。
って思い出しながら
通過した永田町。
あの葉っぱ全部落ちると滑るんだよねー
タクシーのおじいちゃん。
返す言葉がないので軽く頷いた。
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!