FINALMENTE!

Mamma mia! #85

FINALMENTE!

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2021.12.07

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。今週はついにイタリアの滞在許可証を受け取れる日がやってきた。ということで、ワクワクしながらクエストゥーラへ。

#85

FINALMENTE(ついに!)!
やっ〜と、イタリアの滞在許可証、ペルメッソ・ディ・ソッジョルノが出来上がったから取りに来るようにとスマホにメッセージが届いたので、今週はそれを受け取るためにまたクエストゥーラへ行ってきた。
この1年間は家を引っ越していないので、クエストゥーラまでの距離も徒歩15分と、滞在許可証のためにフィレンツェからミラノまで通っていた去年に比べるとだいぶ楽チン!

クエストゥーラの外観もなんだかもう寒々しい。



当日は、アポの時間に関係なく、どうせまた長時間待たされるだろうと億劫に感じながら向かったんだけど、わりとオンタイムで現地に着いた。すると、クエストゥーラの前にいつもの優しいお兄さんと女性警察官が訪問者のチェックをしていて、優しいお兄さんが私を見つけるなり、
「Ciao、Aco! やっと受け取れるね」と嬉しそうな顔で出迎えてくれた。
そして、名簿を持ってチェックする険しい表情の女性警察官に
「彼女は9:22にアポイントがあるんだよ、あっ、ここね!」
とアポイントリストに載っている私の名前を指差して、女性警官に伝えてくれたおかげで、待ち時間ゼロで館内に入れてもらえた。

移民局のオフィス内はいっつもたくさんの人で溢れていて、今回も長蛇の列に並んで順番待ちをしていたんだけど、外で名簿をチェックしていた女性警察官が中に入ってきて、私に手招きをした。そして、「彼女はアポイントがあるので」と列に並んでいる人にアナウンスし、列の一番後ろに並んでいた私を先頭に呼び寄せてくれた。
謎の厚待遇(笑)!
基本、クエストゥーラでのアポイントの時間ってあってないようなものだと思っていたので、こんなにも時間に忠実に対応してくれるなんて、ある意味びっくり。

女性警察官の配慮のおかげで、すぐに順番が回ってきて無事に滞在許可証を受け取れた。

最後はいつもの優しいお兄さんに
「ついに受け取れたよー!」と報告して達成感に満たされながらクエストゥーラを出た。

さて、最近夜遊びが続いていたので、今週はミラノの夜の景色をお届け。

「ACO、ミラノ行くから会おうよ!」
と連絡が来てディナーをしたのは、有名ブランドのプロジェクトのため作品作りに集中したいと言ってジェノバの山奥にこもっているJim。最初のロックダウン以降会えなくなって、去年たまたまフィレンツェのカフェでばったり再会して以来だった。タイミングがいい人って本当にどこにいても簡単に会える気がする。Jimみたいに。
Jimは靴やバッグを作っているんだけど、今の家の近所に何もないらしく、米が恋しすぎるということで、中華を食べに。

「会おう!」と言ってフットワーク軽く会える人ってすっごくいい! たった2時間ぐらいでたっぷりパワーもらえる。



夜遊びしている時に見つけた移動販売古着カー。



たまーに公園でYOGAをやっているCLAUDIOとローカルに人気のPICCHIOへ。そういえば彼もタイミングよく会える友達。ここはドリンクが激安なのがウリ! もう寒くて公園でYOGAができなくなったね〜なんて言いながらアペ。



彼がオーナーと仲良くなって食べ物を大量にもらってきてくれた(笑)。



ミラノに住む友人のAKIと人気のフランス風エノテカへ。イタリア語でワイン蔵っていう意味なんだけど、やっぱりエノテカで飲むワインは美味しい。



クリスマスのイルミネーション直前のDUOMO。



夜になると一層幻想的に見えるゴシック様式。ついつい目を奪われてしまう。



観光客もかなり増えたけど、クリスマスに向けてもっと増えそう。



きっと来週には、DUOMOの広場にもクリスマスツリーが飾られて、イルミネーションが楽しめるはず。

では、また来週!


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