ビールとウーバー #14
冬の別れ
Contributed by Kaito Fukui
Trip / 2021.12.17
#14
それは、突然の事だった。
本当につい最近いつものように凄くどうでもいい
インスタライブをしていた時のこと
まだ、アーティストとしてデビューする前に
渋谷のお洋服屋さんでバイトしていた時、
たまたま、韓国から遊びに来ていたK君が
お店に来てくれて、意気投合し友人になったのが
彼との最初の出会いだった。
彼は日本が凄く好きで、その後も
日本に来ては必ず会ってご飯を食べたり、カフェに行ったりした
僕がイベントに出ているときは会いに来てくれたり
逆に、僕が韓国に行くときは向こうで会ったりするほどの仲だった。
そんな彼が、3年ほど前に
俺、日本に住むから！
と言った。
ん！？
と驚いて聞き返したら
どうやら、こっちに語学留学するらしい
おー！
少しは楽しくなるね！
なんて言っていたら、今度は就職までして
本当に日本に住むことになった。
それからは、やはり
彼も忙しくなり会わなくなってしまった
多分、彼が韓国に居る時よりも確実に会わなくなった
同じ東京という小さな町にいるのに。
そして、先日のインスタライブで
おれ、韓国帰ることになった。
と、彼がコメントしてきた
なんだろう、凄い虚無感に襲われてしまった。
きっと色々あったんだろうと一瞬で察したが
聞けなかった。
近くに居たのに全然会わなかった自分は
何をしていたんだろう。
と、少しだけ悶々としてしまった。
せっかく数少ない友人が近くに居るのに…と
会える時にとりあえず、会う！
マック行こう！ ってあれ正解なんだな。
と、冬の寒い今日思ってしまった。
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で！
