ラストフライトはWashington, D.C.

To Me, Somewhere in the World #6

ラストフライトはWashington, D.C.

Contributed by Yoko

Trip / 2021.12.22

「世界一周がしたくて、思い切って会社をやめた」
未知なモノすべて知らないことを知りたい、欲望に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#6

2020年以降、何度したかわからない会話。
「自由に旅行できるようになったら、どこへ行きたい?」

その答えは気分で変わるけれど、
「最後に行った海外はどこ?」への回答は変わらない。

アメリカだ。

国会議事堂から見たワシントン記念塔。



初めてNBAを見たのは2020年2月。
そう、もう本当に、出国にはギリギリのタイミングだった。

「会社辞めます」と言った開放感を引き連れて、多少の不安はありつつも空港へ。
ともかくワシントンD.C.へ飛んだ。
久しぶりの東海岸はやはり遠いなと、フライト中は若干の嫌気を感じつつ。

日本のバスケットボールリーグであるBリーグ観戦にハマって数年。
本場で観戦してみたいという願いを叶えに行ったのだが、今思えば本当に行っておいて良かった。
それから約2年、どこにも渡航していないのだから。

しかもカードはウィザーズvsグリズリーズ。
つまり当時は日本人選手が二人居た、とても貴重な試合を観に行った。

ホワイトハウス。ほんとに白い。



試合はもちろん、ワシントンD.C.という街自体もなかなか面白かった。
ニューヨークまで電車でそれほど時間がかからないので、街を出る選択肢もあったのだが、ワシントンステイで正解だった。

街自体は政治の中枢機能が集まっているということもあり、ホワイトハウスあり議事堂ありと多少の物々しさもありつつ、洗練されていたという印象が残っている。

これは入場料がかかる場所だけれど、面白かった。スパイ博物館。



入場無料の美術館や博物館も多く、観光として見られる場所はいくつもあった。
美術館や博物館の類はそんなに好きではないのだが、行ってみればそれなりに見応えもあった。おすすめである。

Whole Foods Market版。カバンの中身が一気に埋まる楽しい遊び。



何かと買い物をしたくなるWhole Foods MarketやTrader Joe'sもあるので、もちろんたくさんお土産も買った。

キャピタル・ワン・アリーナ。



さてNBAの試合だ。
ワシントン・ウィザーズの本拠地であるアリーナへ。
さすが本場とわかってはいたものの、日本とは比べ物にならない大きさのアリーナ、そして収容人数。
熱気も、それはそれは何倍も……。すごかった。

おさえたチケットは2試合。
ワシントン・ウィザーズvsメンフィス・グリズリーズと、
ワシントン・ウィザーズvsダラス・マーベリックス。

ワシントン・ウィザーズには八村塁選手、
メンフィス・グリズリーズには渡邊雄太選手(当時所属)、
ダラス・マーベリックスは馬場雄大選手が下部リーグのテキサス・レジェンズ(当時所属)から上がってくる可能性をかけて、チケットを取った。

全員に配られるフライヤー。VIPはラウンジに行ける印みたいなもの。



それぞれコートサイド、コートエンド、もちろん1階席で。
1日はラウンジ・アクセスが付いているチケットにしたのだが、ラウンジへの行き方が難しくあたふた。
Bリーグでの立ち居振る舞いは慣れているものの(笑)、NBAはやっぱり難しかった。

購入したTシャツと、配布されたアメニティなど。



しかし何せ、試合は最高だった。
近い距離にNBA選手として活躍する日本人が2人もいること。
結局日本人対決になる瞬間は見られなかったけれど、目当ての2人の選手はどちらもプレータイムがあり、もう本当に最高だった。

そしてゴールが決まれば隣の人と思わずハイタッチするくらいの、独特な心の距離感。
人種も何も関係なくて、そこにいる時はただ試合を楽しみたいだけの人たちとの一体感。
これがNBAか〜〜〜。

Kiss camという衝撃的な文化も学んだ。いつか映る人生にしたいと思う(笑)。

最後の機内食。NH1(IAD→NRT)。



こうして3泊5日で2試合観戦、市内観光と買い物もしっかり、と楽しみ尽くした滞在が最後の海外旅行になった。

チケットを取るのが難しそう、代行サービスもある、そもそもワシントンD.C.の情報が少な過ぎて観光する場所あるのか……などなど、悩むポイントはいくつもあったが、本当に行ってよかったという話。


マイ・ラストフライト、いつ更新できるかな。


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