Mamma mia! #89
BENVENUTO 2022
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2022.01.04
#89
Auguri di Buon Anno!
新年あけましておめでとうございます。
今年もちょっとしたイタリア情報を交えながら、たわいもないイタリア生活を綴っていきたいと思います。
クリスマス休暇が終わって家に帰ってきたら友人からホリデーカードが届いていた。SNSやメールが主流になった今、郵便物を受け取るのってすごく新鮮で嬉しい。この喜びって送る方ももらう方も特別。
毎回名前が書いてあるポストには投函されず、こうやって差し込まれる。なんでかな(笑)?
さて、イタリアでの一大イベント、クリスマスが終わると、あっという間に大晦日がやってきた。
そういえば、去年の年末年始はロックダウンしていたから、会いたい人にも会えなくて、おとなしく過ごしたけど、今年はロックダウンにならなかったおかげで比較的自由だった。
そのせいか、最近のコロナの新規感染者数は1日5〜10万人に爆増中だ。学校からも登校する際の条件が書かれたメールが届き、改めて事態の深刻さを感じた。
そんな中、大晦日は料理上手なTINAの家でディナーをすることに。乾杯用のスプマンテを持って到着したのが夜8時頃だった。
そこから食事の準備を手伝いながら、9時頃からディナーがスタート。
アンティパスト、プリモ、セコンド、ドルチェといつもながら豪華なラインナップ。
TINAの作る料理は美味しいのはもちろんだけど、イタリアの家庭料理を学ぶことができて嬉しい。
アンティパストは、パンドーロの生地に、マスカルポーネとリコッタチーズと庭で採れたハーブを加えたクリームとプロシュートクルドをトッピング。甘じょっぱくて美味しい。
これはイタリア家庭の伝統的な年越し料理、コテキーノとレンズ豆。健康と金運アップを願って♡
アンティパスト、プリモ、セコンドと一通りの食事が終わったのが年越しの30分前だったので、みんなでドルチェを片手にSette e mezzo(セッテ・エ・メッツォ)というイタリア版ブラックジャックをしながらカウントダウンを待つことに。
そして、迎えたカウントダウン。
TVから聞こえてくる数字を声に出してみんなで叫びながら
BUON ANNO〜!
年が明けると同時に、外では花火と爆竹が鳴り響き、その音を聞きながらスプマンテで乾杯。
踊ったり、歌ったり、ハグしたり、キスしたり、喜び方は人ぞれぞれ違っていて面白い!
CHIARA画伯のアレンジが加えられたスプマンテ。
そう! ご存知の方も多いと思うけど、花火と爆竹はイタリアでの大晦日の風物詩なんだけど、毎年怪我人が続出していて、人間だけでなく動物たちも被害にあっている。もちろんただ花火と爆竹を鳴らしているわけではなく、悪霊を祓うという意味があってのことなんだけど、爆音が怖くて、一緒にお祝いしていたペットのCHIRAの震えが止まらなかった。この姿を見るとかわいそうで、どうにかならないものかと思ってしまった。
花火と爆竹の音が怖くて、隣の部屋に閉じこもってデスクの下から出てこないCHIRA。体も震えて、大好きなご飯も食べられない状態に。
無事にカウントダウンも終わり、各々楽しんだところで、睡魔に勝てず2時頃帰った。
そして、翌日はお正月ランチにお呼ばれしたので、朝からせっせと餃子作り。
なぜ餃子かと言うと、ほとんどのイタリア人が好きで、手土産にしてハズレたことがないから。
元旦早々餃子作り。手作り餃子とお祝い用の日本酒を手土産に。
ナポリの伝統的なクリスマスのお菓子、ストゥルフォリ。カラフルで陽気な見た目がナポリっぽくて可愛い。英語ではハニーボールというらしい。
それでは今日はここまで。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)