ビールとウーバー #20
ひとはなぜ旅をするのか
Contributed by Kaito Fukui
Trip / 2022.01.07
#20
普段家から出たくないのに、なんか突然旅に出たい。
と、結構まじで思ってしまった。
5年くらい使ったiPhoneが壊れて
ちょうど新しいiPhoneが発売されて
めっちゃ買い替えてー! ってそれくらい。
だけど、なぜ? 旅に出たいかがわからない
とりあえず、どっかに行けるなら
本当にどこでもいいし
普段見れない景色を見たいなら、北海道とか沖縄とか行った事のない県や町でも良いはずなのに
なぜか、日本やアメリカではなく
単純に旅に出たい。
そう思った。
アメリカでもドイツでも行き先や目的地なんかないし、どこでも良い。
何かを知りたいとか、見たいとかそう言うことでもなく。
なぜそう思ったのか…
何かを捨てたいのかも知れない?
それか、何かを浴びたいのかもしれない?
色々悩んでこの2つが結構しっくりきた。
何かを捨てたいのは、恐らく毎日続く日々にタイトルをつけるような感じ
今日までの時間を何かで区切り、それからの時間をまた作りたいのかもしれない。
何かを浴びたいのかも、と思ったのは
異国の地を訪れた時に、よく感じる事。
飛行機を降りて、空港の検疫を通ると
その瞬間からその国の言葉や音楽に触れられて
それから、食べ物の匂いとか
気温とか湿度とか、からだ全身でその国の雰囲気を浴びるような気分になる。
やっぱりそれは、最初の区切りにも繋がるかもしれない
ここに来た。
と、強く思える瞬間でもあるから。
物凄く、現実を体感出来る瞬間でもあるし
そう言うのがあると、1つ何かの区切りになって
何かが終わって、何かが始まるような気分にもなる。
帰ってきたら別人になったんじゃないかって
勘違いする時もあるし、
普段使わない言語を使うと自分の中の別人格に会えるような気分にもなる。
そう言う、何かを感じたいのかなぁ。
と、思った。
外は雪が積もっていて、今日はウーバーが届かない。
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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!