Epifaniaって何?Befanaって誰?

Mamma mia! #90

Epifaniaって何?Befanaって誰?

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2022.01.11

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。イタリアの祝日でもあるEpifaniaの日は、友人に誘われて今季最後のクリスマスマーケットへ。

#90

ヨーロッパでは、ワクチン接種が進んでいるにもかかわらず、変異株の感染者数が増え続けると言うワクチン接種をした側からはなんとも納得しづらい現状を目の当たりにする毎日。

そして、今週はミラノのあるロンバルディア州も私の住んでいるエミリア・ロマーニャ州も危険度が上がって黄色信号が発令されてしまった。
はぁ〜。
落胆したような、もう慣れっこのような、そんなため息がこぼれる。

そして、感染者も増えてきたので学校へ、

「感染者が爆増しているので学校へ行くのはリスクが高すぎます。
オンラインに切り替えたいのですが」

と連絡をしたのだけど、

「あなたのレベルのオンラインクラスがないの、ごめんなさい」

と返事が来たので、やっぱり今週も休むと決めた矢先、
先生の一人がポジティブ判定を受けた人と濃厚接触したとのことで、レッスンがオンラインに切り替わった。
1日に10万人近くの人が感染しているんだから想定内だとは思うけど。

そんな相変わらずの毎日が続くイタリア。

さて、1月6日はイタリア語でEpifania(エピファニア)という公現祭(祝日)で、
この日を境にクリスマスシーズンが終わり、一斉にみんながツリーやイルミネーションを片付けるという日。
もちろん、宗教的な意味があってイタリアで古くから根付いている歴史的なお祭りの一つだ。

そして、Befana(ベファーナ)と呼ばれるほうきに乗った魔女みたいな老婆が子供たちのためにプレゼントを持ってやってくる日でもある。そして、この1年間良い子にしていた子には甘いお菓子を、悪い子にはカルボーネ(炭)を靴下の中に入れてプレゼントしてくれる、子供からしたらちょっと残酷? な行事なのだ(笑)。

さて、そんなことなので、お正月が過ぎてもまだクリスマスシーズン続行中だったイタリア。
その最終日のEpifaniaの日に、友人に誘われて最後のクリスマスマーケットへ。

到着したのは夕日が綺麗に見える4時過ぎ。



クリスマスマーケットが行われているのは、Grazzano Viscontiという中世の街並みを再現したような可愛らしい街。



中央で子供に話しかけているのが、本日のメインキャラクター、ベファーナさんという老婆。タイミング悪く正面から写真が撮れなかったけど、顔はリアルにちょっと恐い。



着いたらまずはこの紫の飲み物。中身はヴィン・ブリュレと呼ばれるイタリアのホットワイン。これ飲むとほっこりできるから好き。



ハリーポッターみたい(見たことないんだけど)と思っていたら、本当に映画に出てくる9と4分の3番線プラットフォーム?を再現しているんだとか。



夜の観覧車は被写体として大好物。



6人乗りの自転車、初めて見た!



お待ちかねのディナー。左側は、モデナ発祥と言われているニョッコ・フリット。薄〜くてふっくらしている揚げパンみたいなもので、サラミやプロシュートとの相性が抜群!大好きなイタリア料理の一つ。




来週は旅の続きのお話です。
おやすみなさ〜い。


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