Go To ポルトガル-3

SEASON 2 #18

Go To ポルトガル-3

Contributed by Yuumi Saigusa

Trip / 2022.02.15

25年越しで「NYに住む!」という夢を果たし、理想と現実の生活に日々苦戦しながらも、今まで感じていたNYCのイメージとは違う、新しいNYCで自分の現在地を探すYuumi Saigusaの旅連載!

#18

今回ポルトガルの旅は、何をするかその日起きた気分で決めることにした。なので毎日の予定は特に決めていない。「お互い行きたい所をなんとなく抑えてどういうルートで回るのが効率的か」を決めるのはまさりの担当になっていた。私は今まで良く生きてこられたと思う程ミラクルに方向音痴なもんで…。

今日は何箇所かでフリーマーケットが開催されているので、一番規模が大きいのに行く事にした。他の国の「蚤の市」は何となく想像つくけれども、ポルトガルのはあまり想像つかない。それとあまり興味はなかったけれども「エッグタルトだけは食べた方が良いよ!」と何人にも言われたので「じゃー食べてみるか!」と予定に入れることにして、綺麗に切り取った雑誌FIGAROを見るもおすすめがありすぎて逆に選べず。結局友達からおすすめされたお店に行ってみる事になった。



会場は思っていた以上に出展ブースが軒を連ねていて、どこから見て良いか迷ってしまうほどだった。ひとつひとつじっくり見てしまうとエネルギーを使い果たしてしまって最後まで辿り着けない可能性があったので、先ずはさっと流し見をして、気になったアイテムをピックアップ、最後に「本当に欲しい物か」を見極める事にした。
恐らく100軒以上はあったんじゃないかな。



中には「あっ!」と思うものもあったけれども近寄ってみると違ったっていう物も多々あった。それにしてもまぁまぁガラクタ揃い。まっそれが蚤の市なんだけど。



そんな中でも素敵なタペストリーに出会えて一先ず記憶に留めておく事にした。
暫くしてようやく私たちは現金を持っていないことに気づいた! カードで支払えば良いと現金をあまり持って来ていなかったのだ。ところが蚤の市というのはたいてい現金でしか支払えない。私の全所金は20ユーロ。まさりもあまり持っていなかったので、この先欲しい物が見つからないことを願うばかり。



一通り見終え他に突き刺さる物が見つからなかったので(あー良かった!)
タペストリーのお店に戻ることに。で、値段を聞くと18ユーロ、良かったー!
2ユーロ余った。本当は値切りたかったけれども店主かと思って聞いたおじさんはどうやらアルバイトの様でオーナーらしきおばさんにいちいち値段を聞いていたし、英語も全く通じない。まっ満足の行く買い物だったから良いか。

次の目的地の向かおうと出口に見逃していた“ザ・ポルトガル”的な食器が売っているお店を見つけ最後に大興奮。手作りの為一個一個形も柄の感じも違う。それを女の人の目がこっちの方が大きくてかわいいのだの口が笑っているからこっちの方が良いのだのあーでもないこーでもないと選んでいく。
店主はおじいちゃんとおばあちゃん。どうやらおじいちゃんが品出し係、おばあちゃんが接客担当のようで、一生懸命説明してくれるけれどもポルトガル語、申し訳ないけれどもちんぷんかんぷんなんだよなー。とはいえ毎週この大量の食器を運んで出店しているのだと思うと買わないわけにはいかない、ということでまさりに借金をして小さなお皿を2枚購入。私に貸してしまったまさりも予算内ギリギリで購入できた。

大きなボールやオリーブを入れる為の形もあった。私たちはこの小皿を購入。手作りなのになんと一枚2.5ユーロ!(320円)



次なる目的はエッグタルト! ここから少々歩くけれどもエッグタルトを食べるのだからこれくらいのエクササイズは必要。けれどもポルトガルは坂が多いから倍はヘトヘトになってしまう。
歩いても歩いても目的のお店に着かず、やっと着いたと思ったらお店がリノベでクローズしていて、こうなったら意地でも食べたくなってきたエッグタルト。結局ググって歩いて直ぐのお店に良い感じのレトロ感で落ち着く感じ。
他にもメニューは色々あったけれどももちろん迷わずエッグタルトを注文。



お分かりの様に喉も渇いていたし、お腹も空きはじめいたので記録に収める前に一口かじってから気づくと言う不手際。結局最ググったお店にしたけれども、好きなタイプの雰囲気の店で「逆にここで良かったかも!」と一気食いしてしまう。味はまぁまぁだったかな。


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