
ビールとウーバー #35
やれば出来るのに、出来ないと思ってやらないこと、結構多い。
Contributed by Kaito Fukui
Trip / 2022.02.28
#35
2/28 月曜日 AM 5:00
作業がひと段落したので椅子に座る。
数秒放心する。
「コーヒー飲もう」
そう思い、コーヒーメーカーに残った、
フィルターを取って、洗って
新しいフィルターとコーヒーの粉を入れスイッチを押す
数秒放心する。
ボコボコボコ〜シュゴォォォ
机を見つめ、散らかり様よりも
少し前に届いた本のことを思い出す。
確定申告系書類や、スケッチや
今となっては意味のない、作業工程スケジュールなどを
上手くそのまま持ち上げ下に埋もれた茶封筒を抜く。
茶封筒の上にメモパッドの切れ端を見つける
「集団行動まじ無理」
と、いつかの自分のメモを見つけクスッと笑う
いつかと言っても
そんなに前ではない、その時は真剣に悩んでいた悩みに
今、クスッと笑うなんて単純だなぁ…
メモを見ながら熱いコーヒーをマグに注ぐ
何度見ても面白い。
「あなたは集団以前に人付き合いが無理よ」
「誰かがなんとかしてくれるとか、もしかしたら…とか他人に期待しすぎなのよ」
と、内心思いながら茶封筒を開ける
コーヒーをふうふうしながら
目次をじっと見つめ
「84ページ」
この章だけ見て作業するか。
6ページほどでその章は終わり、再び作業を始める
5:45
先週、納得いかず塗りつぶし放置していたたキャンバスを持ってくる
ちょっと放心
なんかパッとしないので
ルービックキューブを回す
つい、5日ほど前まで出来ないと信じ込んでいたのに
今は、何度やっても揃ってしまうし少し飽きてきた部分もある。
しかし、初めて自分でやって揃ったあの感動。
トラウマの克服と言うのだろうか
「意外とやれば出来るんだなぁ」
と心の底から思った。
ルービックキューブをガチャガチャ回す
「なんかな、やれば出来るのに勝手にやらないこと結構あるかもな」
と、ふと思う。
「なんかこう思うんだよなぁ」
をちゃんと本を読んで
「やっぱりそうだよな」と
自分の中で確かにする作業、それに似てるか。
6:30
何を考えても、進まないので10:00まで少し寝ようと思う。
ベッドに入って、まい泉を抱え眠ろうとする
横を向くとさっきのキャンバス
「パステル、ありじゃね」
ふっと湧くように思った
「まい泉ごめんよ〜」
と彼を動かす
絵の具入れから絵の具を探す
「多分、足りないな」
朝起きたら、世界堂に行こうと思う
9:30
近所のわんちゃんの鳴き声で起きる。
そのまま、起きてまい泉の散歩をする
「意外と倒れないな」
眩しい太陽を見て思う
家に帰って、着替える
玄関で靴を履くとき
別に人に会うわけではないけれど
「爪切ろう」
そう思い戻って爪を切る。
再び玄関、いつものクラークスじゃなくて
「ちょっと新しい靴履くか」
靴箱から、頂いた新作のスタンスミスを出す
10:45
ドアを開け家を出る
自転車に乗って駅へ向かう
途中のシティ畑
大根(多分)から黄色い花が咲いている
ちょっと日差しが暖かい。
春が来そう。

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Kaito Fukui
1997年 東京都出身 幼少期から波と戯れ、サーフィン、スケートボード、恋に青春。 あの時、あの頃の機微を紡ぐように幾層ものレイヤー重ね描き、未来を視る。 美化されたり、湾曲、誇張される記憶を優しく繊細な浮遊感で!












































































