レザー見本市へお供します

Mamma mia! #98

レザー見本市へお供します

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2022.03.08

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。今回は、世界最大規模と言われるイタリアのレザー展示会、「LINEA PELLE」へ。

#98

国籍関係なく、海外で気の合う友人に偶然出会える確率って低いと思っているんだけど、私にとってAKIはその「奇跡」の人(だと勝手に思ってる)。

というのも、彼女とはミラノで出会ったんけど、実は日本に共通の友人がいたり、よく行く遊び場が一緒だったり。とにかく日本に住んでいた頃から近い距離にいたみたいなのだ。
だから、(恐縮ながら)初めて出会った時から、なんだか同じ匂いがしていたことを思い出した(笑)。

そんなAKI(@_fjf_favojagfrihet)は、ミラノでイタリアンレザーを使ってバッグやアクセサリーを作っているんだけど、今回は彼女に誘われて、「LINEA PELLE」という世界一のレザー展示会へお供した。

本来なら年に2度開催されているらしいけど、パンデミックだったこともあって今回が約2年ぶりの開催。

RHO駅から会場までは、なんだか〜、まるで〜、お台場のビッグサイトな雰囲気。

この「LINEA PELLE」は世界最大規模って言われている程なので、出展企業は1000を超えるらしく(今年はコロナで少なめらしいけど)、その7割がイタリア国内からの出展。いつもなら日本からもたくさんの来場者がいるらしい。

広々とした会場にたくさんのブースが連なる感じ。

お分かりの通り(あんまり広さが伝わってなくてすいません)、かなり大規模なのでお気に入りのレザーに出会える可能性が高いぶん、広すぎて見て回るだけでもかなり時間がかかるし、大変なのだ。

やっぱりイタリアはレザーで有名な国だけあって、かなり質のいいレザーや有名なタンナーさんが揃っているんだとか。

初めて踏み入るレザーの世界は、なんだか新鮮ですごくワクワクした。

ブースに入るとほのかにレザーの香りが漂う。

レザーに関する知識はゼロだけど、動物愛護や環境に配慮する人がリアルに増えているので、最近はリアルレザーを嫌がる人も多くて、エシカルな素材にシフトしているイメージ。

そういえば、ベルリンに住む友人も、ベルリンでは、リアルレザーやリアルファーを着ている人に対しての批判があるようで、冬になるとたくさんのイタリア人マダムたちが全身リアルファーであろう、重量感のあるゴージャスなコートを身に纏っている(←本当に頻繁に見かけるんです)ことにびっくりした、と話していたことを思い出した。

と言っても、革の展覧会なのでリアルレザーももちろんたくさんある。

そんな中、パンフレットを見ながら、動物性のものを使用しないアニマルフリーやヴィーガンレザー、ベジタブルタンニングレザーのコーナーを探すことに。
あと、去年話題になった、きのこからできたマッシュルームレザーなんてものもあるのです。

でも、今日のお目当ては、きのこレザーではございません!

気になるタンナーさんのブースでは、直接話して、気に入ったらサンプルをもらう。

私は初めて来たけど、彼女いわく、直接、売り手の方の説明を聞いたり、質問したりして、コミュニケーションをとれる機会がないので、このイベントは本当に貴重とのこと。

毎回、「SALVE!」とか「BUONGIORNO!」とか、挨拶しながら感じよく入る。

開催は3日間で、今日が最終日だったので、人もかなり少なくて、タンナーさんたちも丁寧に対応してくれた。

そして、タンナーによって革の質も金額も大きく違ってくるし、ましてや業者側は売る人も選んでいる場合もあるので、こういうイベントに来て、直接交渉したり、顔見知りになることの大切さが身にしみてわかった気がする。

リサイクル素材でできたブースのスタンド。

お目当てのブースを何件か回って、無事に目的も達成できたので、夕方過ぎにミラノへ戻ることに。

歩き疲れたので、夜は友人も合流してビールでお疲れ様でした。



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