Between the waves #23
26th Birthday
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2022.03.25
#23
幼い頃は誕生日の1月と言えば真冬で、寒くてよく風邪を引いていた覚えがある。
ここ数年、年中暖かい場所で過ごしているせいか真夏の誕生日にも慣れてきた。
とは言っても、今回はバリで過ごす初めての誕生日。
去年は遠距離をだったせいで一緒に過ごせなかった彼も、そして大好きな友達も集まってくれて忘れられない日になった。
(ちなみに彼からのプレゼントで私のツボにハマったのが”Mosquito Racket”。名前の通り、蚊を退治するスカッシュサイズのラケットで、スイッチを入れると電気が流れて、ラケットを振りながら部屋を歩き回るだけでバチバチ音を鳴らしながら蚊を退治してくれる優れもの。蚊が多いバリで、外に出ただけで数カ所すぐに蚊に刺される私にとっては重宝する)
朝目を覚ますと同時にこの日のサプライズ計画が始まっていたようで、
友達の車に乗せられて、初めていくバリ東側のNusa Duaでバースデーサーフィン。
天気も味方してくれて、見ての通り青空と透き通ったクリスタルブルーの海。
風が少し強くて、波も小さかったけどみんなと波をシェアしながらワイワイするサーフィンはやっぱり楽しい。
ウォーターフォトグラファーも来てくれて、海の中での様子をカメラに収めてくれた。
記憶によれば、初めてのヌサドゥア。
いつもサーフィンするチャングとは打って変わって、白の砂浜に海の中から眺める景色もどこか違う国にいるかと思うくらいの風景。
でもやっぱりすれ違うバリの人たちはみんな笑顔で、海の目の前にはワルンもナシゴレンもあって、やっぱりバリだって実感させてくれる。
日曜日だったこともあって、この日のビーチはサーファー、海水浴を楽しむ人、ファミリーで賑わっていた。
少し遠くのポイントでは、オーバーヘッドサイズの波が炸裂していてヌサドゥアのポテンシャルを知れた日。
朝から何も食べずに、気づいたらもう午後2時半。
彼が予約してくれていたお洒落なお店”INGKA”へ。
刺身、寿司、チキン南蛮、カツ丼、ツナのたたきをシェアして流石にお腹いっぱいに。
最高なサーフィンセッションに、美味しいご飯に、大好きな友達と過ごす時間。
これ以上欲しいものは出てこないほど、この1日を満喫した。
昔、思い描いた26歳の女性像ってどんなものだったっけ。
多分、バリでこんなに素敵な人たちに囲まれて毎日真っ黒になりながら波を追い続けている生活は1ミリも頭になかったはず(笑)
どんな26歳をイメージしていたとしても、ひとつ言えるのはやっぱり今が一番楽しいということ。
毎年毎年、こう言えるのは幸せなことだと心から思う。
そしてこの人生を送らせてくれるために出会ってくれた人々や機会、タイミング、全てに感謝。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。