Between the waves #24
軌道から外れてリフレッシュ
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2022.03.28
#24
「週に20時間以上働くことはよくない」と私の友達が言っていたのを覚えているが、
それは間違いではない気がする。
先週はメインでやっているオンラインでの仕事がこれまでにないくらい忙しくて
休む暇もなく、細々とした残業が続き予想通り体調を崩した。
やっぱり働き過ぎは私の性に合わない。
1日中、iPhoneやパソコンを見つめているせいで、オフラインの時間もなかなか作れず
なんとかしなければと思っていた週の中頃。
友達が以前言っていたアクリルペインティングのワークショップを思い出し、調べてみたところ週末の土曜日、しかもタイミングよくサーフィン後、仕事前の午前中に家から3分のヨガスタジオで開催されるとのこと。
一緒に行こうと誘った友達は予定が合わず、来月に持ち越しになりそうだったが
このタイミングでしかも時間も場所も最高なこの機会を逃すことは出来ず、結局一人で参加することに。
行ってみると参加予定だった他の2人がキャンセルになったということで急遽、プライベートで教えてもらえることに。
普段は3人集まらなかったら開催しないと言っていたから、今回はすごくラッキーだった。
このワークショップはAcrylic Pouring workshopといい、普通のペインティングとはまったく異なるもの。
日本語ではアクリル絵の具流し込みと言うらしい。
簡単に言うと、キャンバスにアクリル絵の具やオイルを混ぜたものを流し込んで作品を作る。
小学校の頃にクラスの男子が教室に飾ってあった私の絵を見て「クラスで一番下手だ」と言われたことがあるほど絵の才能は皆無な私。
絵に関しては自分でも悲しくなるほどアーティスティックな才能に欠けているのを自覚している。
そんな私でも何となく良い感じの作品を作ることができた、まさに私にはピッタリの技法。
そしてこの工程も楽しく、やっぱりアナログな手作業は心を落ち着かせてくれる。
「あー、この時間が必要だった。」と心の底から思った。
教えてくれたElisabethはジャカルタ出身のアーティストでワークショップ中は、終始ガールズトークで盛り上がった。
彼女にとってペイントをしている時間は、メディテーションと同じ感じらしく
何も考えずただただ好きな色を混ぜながら作業するだけ。
ある色は他の色より重く、それが流し込んだ絵にもはっきり反映されていて化学実験のような一面もあるらしい。
一見シンプルそうに見えて、実は奥が深いAcrylic Pouring Painting。
こんなに素敵なワークショップがたったのRp400.000(日本円で3200円くらい)で出来るのもバリの素晴らしいところ。
来月は、陶器作りのワークショップにも参加する予定。
もっとアーティスティックサイドを磨いていきたい今日この頃。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。