Mamma mia! #104
MILANOでBONSAI
Contributed by Aco Hirai
Trip / 2022.04.19
#104
パスクア(イースター)で家を数日あけることになったので、今日は我が家のBONSAIを預けにミラノへ。
電車で移動中の我が家のBONSAI。元気よく育って緑々しい葉っぱが付いてきた。
友人の職場が近いということで、去年からたま〜にミラノの盆栽園、BONSAI PICCIN(@bonsaipiccin)へお邪魔させてもらうようになり、そこで出会ったBONSAIなのだ。
じゃーん!
少しづつと葉っぱがつき始めたのは3月頭のこと。
まず、「イタリアに盆栽園があるの?」
と、びっくりする人もいるかもしれないけど、あるんです、盆栽園。
しかも数園あるらしい。
6〜7年前からヨーロッパでもBONSAI人気が高まっているらしいのだけど、その人気っぷりはもちろんイタリアにも浸透していて、本屋へ行けばBONSAIの本がたくさん並んであって、TVを付ければ、BONSAIとかKOKEDAMAという言葉を耳にする。
それぐらい、イタリアでも日本の伝統文化である盆栽がBONSAIとして認識されているのだ。
そして、そのイメージはクールで素晴らしい日本の伝統文化というところ。
決して、一般的に日本人が抱いている、「お年寄りの趣味」とか、「サザエさんに出てくる波平」なんてイメージではない(笑)。
これを聞くと、やっぱり日本の伝統ってすごいな〜って改めて思う。
私がお邪魔しているのは、BONSAI PICCINという盆栽園。
ミラノのメトロ、comasina駅を降りて車で約10分の場所にあるBONSAI PICCINは、40年以上前にオープンした歴史のある盆栽園で、ここのオーナーであるELIOさんは、もちろん盆栽業界で名の知れ渡った有名な方で、連日BONSAI好きな人で賑わっている。
園内はこんな感じ。
約1500㎡以上の広々とした敷地内(ミラノでは一番広い盆栽園なんだとか)に、屋外用の盆栽がたくさん並べられていて、誰でも購入OK。ゆっくりBONSAIを見ながらお気に入りを見つけることができるのだ。
グリーンに囲まれていると心が穏やかになっていい!目も良くなりそう!
なんだか凛々しいBONSAI。うっとりしちゃうほど鮮やかで美しい。
主って感じのBONSAI。樹齢350歳だとか。
ここにも日本の景色が。盆栽園の一角で飼われている鯉。
そもそもここにお邪魔するようになったきっかけは、友人の紹介っていうのもあるんだけど、実はBONSAI愛に溢れたナイスなイタリア人の影響もあって。
ここで働くBONSAIマスター(勝手に呼んでます)こと、MARCOは、BONSAIにかける情熱がとにかく素晴らしいのだ。
だから気になることや分からないことがあれば丁寧に教えてくれるし、アドバイスをくれる。
そして、私みたいに長期で家を開ける時には、BONSAIを預ってくれたり、盆栽の元気がない時は、元気が出るまで手厚いケアをしてくれる。
だから、枯らせちゃうかも、なんていう心配は不要なのです!!
私もBONSAIを始めてわかったんだけど、毎日こまめにお手入れして可愛がってあげないとすぐに元気がなくなってしまうし、葉っぱも伸び放題育つのだ。
オーナーのELIOさんとMARCO。
MARCOの作品、BONSAIアートたち。
いつかこれをお家のインテリアに迎え入れたい♡
虫なんかを食べてくれるエキゾチックな植物。小さくてもちょっと怖い(笑)。
ついつい立ち止まってしまうのはサボテンコーナー。サボテン好きなもので。
MARCOが新月の日に預けている我が家のBONSAIを伐採してくれた。
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Aco Hirai
2004年オーストラリア移住、2005年帰国、2019年マルタ島留学、2020年イタリア移住。 海外で活躍する日本人を取材したImhereマガジンを不定期で発信しています。(インタビュイー募集中)