心が開く時、満たされる時 – 阿寒町

To Me, Somewhere in the World #23

心が開く時、満たされる時 – 阿寒町

Contributed by Yoko

Trip / 2022.04.20

「世界一周がしたくて、思い切って会社をやめた」
未知なモノすべて知らないことを知りたい、欲望に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。


#23

飽きることもなくまた道東に来ている。

釧路プリンスホテルの朝食会場。海がこんなに近いと実感したのは初めて。

2週続けて週末に札幌で予定があり、その間に長野へ帰るのはちょっともったいなかったので道東に行くことにした。札幌から釧路まではバスで5時間半くらい。片道¥5,000弱。こんなものかと思っていたけれど、長野から東京まではバスで¥2,000弱と考えると、同じ道内なのに何でこんなにかかるんだ(時間もお金も)、と少し戸惑ってみたりなどする。それだけ広いということだ。

塘路駅目の前(奥に見える小屋のようなものが駅)。

4月末オープン、BOB'S BURGER(ボブズバーガー)。

午前中から車を借りて川湯温泉に向かう。途中の塘路(とうろ)で、もうすぐオープンするハンバーガー屋さんに立ち寄る。駅からすぐとは聞いていたけれど、本当にすぐすぎてびっくりした。そして想像以上に可愛らしい、少し殺風景すぎる駅だった……。でもいつか季節が丁度良い時に乗りたいノロッコ号、その終点(最初)の駅らしい。オープンしたらまた来たい。そしてノロッコ号にも乗りたい。釧路湿原を通る電車、前回は普通電車で通過したのだが、時間まで計算して乗ったのに爆睡してしまい景色を拝めなかった(笑)。

食べたかった森のホールのケーキ。超おいしい。

たまたまこのタイミングで行われていた、阿寒町の協力隊の子たちの発表会をオンラインで聴きながら川湯温泉へ。日曜日だったこともあり目的のお店のケーキは何と完売。焼き菓子だけいただき、阿寒町へ向かう。鶴居村を通って阿寒町に向かうルートは、ガソリン残量に注意したいレベルで本当に周りに何もないのだが、季節のタイミングも相まって新鮮なくらい殺風景だった。秋の始まりかと勘違いするくらい。息吹を感じない、花も色づいていないように感じるくらいの景色が流れていく。聞けば、道東は「春がない」という。でもここにも桜の季節は来る。5月後半らしいけれど。ともかく冬以外はどんなタイミングでも道東のドライブは気持ち良い。道東の新しさを感じながら、阿寒町のいつものゲストハウス(コケコッコー)へ向かった。

*

面白い写真を撮ってくれるカメラマン(レベル25くらい)。

まずは阿寒町公民館へ。協力隊の発表会に合わせて行われている展示を見たが、これだけ来ていても(2年弱で8回目)知らない場所や魅力がまだまだあるんだな、など思う。阿寒町はとても広くて、一般の人がイメージするであろう阿寒の阿寒湖へは車でもそこそこ時間がかかる。阿寒町も素敵だけれど、阿寒湖も良い。音別(おんべつ)などの展示なども見て、未知のエリアも再確認。道東は、本当に面白いところがいっぱいある。

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いつも出してもらうハンモック。

新設されたワーキングスペース。椅子の大切さを再確認。

いつものゲストハウスできっと「おかえり」を言ってくれる人たちの前に到着して「おかえり」をこちらから言う遊びをする。「あ〜いつもの場所だ」と嬉しくも安心しつつも、入れ替わり立ち替わり来るいろんな人たちといつも通りの話をして、この日は他のお客さんとも一緒に鍋をして温まる。

いただいた行者にんにくを天ぷらで。匂いは……だが味はおいしい。

今回は最初の釧路1泊を別にすれば、ちょうど阿寒町で3泊、釧路で3泊。阿寒町に行くために車を借りたのだけれど、結局一度も使わずにずっと阿寒町にいた(笑)。でも車を使わないことで初めて見られた景色も入れたお店もあったのでよかった。

阿寒町・プリシードのキーマカレー。ごはんのボリュームに恐れおののく(普通盛)。

阿寒町・福寿司の生姜焼き定食。

部屋を使うのは寝る時くらい。いつものハンモックで揺られて、訪れてくる人たちの声を聞きながら共有スピースのソファで何度も昼寝して、コーヒーやらケーキやらもらってにんまりして。昼は外食して、散歩して、ケーキ屋さんでお茶して、夜はスーパーに買い物に行って。ごはんをみんなで食べる。

阿寒町・松屋のショートケーキ。こっくりクリームが超好み。

好きな人たちの暮らす街でご飯を食べたり、街を歩いたり、挨拶したり、会話をしたり。自分は暮らしていないけれど暮らしにちょっと入れてもらえるようなそんな優しさがここにはあるし、安心感があるから、自然と心が開くような気がする。だからいつも楽しい。

*

買ってきてくれたお酒(笑)。面白いし美味しいし笑った。

道東、特に阿寒町では、いつももらってばかり。満たされてばかり。感謝しかできないけれど、何度も来て、人も連れて来て、せめていろんな人に知って欲しいという気持ち。好きすぎる。そして普通に毎晩ビールを飲んでよく食べる生活は、ほとんど道東でしかしないのだけれどたまには良い、たぶん(笑)。
毎日が楽しい気持ちで満たされる場所。阿寒町。道東。


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