Between the waves #29
静寂の日ニュピ
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2022.05.13
#29
バリ・ヒンドゥー教徒にとって1年で一番大切な日、Nyepi ニュピ(別名:サイレントデイ/静寂の日)。
今年は3月3日で、バリの人々にとってお正月にあたるこの週はどの地域でもセレモニーが行われていて、ケバヤに身を包んだ地元の人々が道路を歩いたり朝のビーチでお祈りをしたり。
町中が忙しくなるけど、すごくバリらしい景色で素敵な光景を何度も見た。
前日はオゴオゴと言って、悪霊を追い払う日。バリの人々はこれ(特に悪霊を作るパート)にかなり力を入れていて通常なら盛大なパレードが夕方から夜にかけて行われる。
ただコロナの影響で今年も政府の判断でギリギリまで行われるか分からなかったそう。
だけどバリの人たちはそんなことも気にせずにこっそりと悪霊作りに励んでいたみたい(笑)。
こういう所がバリらしくて笑える。
ニュピ当日は、島内のヒンドゥー教エリアは外出禁止で一切の電気、ガス、携帯のデータなどが使えなくなる。
まさに静寂の日。もちろん外国人にもこのルールは適用して、サーフィンも出来ないし、バイクの運転も出来ない。だからこの日のために、みんな食料を確保したり、ちょっと良いホテルに泊まったりなんかする。
世界各国はお正月を盛大に祝う中、バリでは家で静かに家族や友達と過ごす日。すごく面白いと思った。
私はと言えば急遽、数日前に決めたMedewiにサーフトリップに行くことにした。
今住んでいるところから北に2時間ほど、このエリアはムスリムだからニュピは適用せずサーフィンも出来る。
しかも今年は、ニュピの日に限ってめちゃくちゃいいスウェルが入るとのことで
友達、周りのサーファーはみんなここでニュピを過ごしていた。
予想通り、サーファーで大混雑だったけど1日中良い波が炸裂しまくって
まさにサーファーズパラダイス。
ビーチブレイクではチューブも出来るほど完璧な波でもう最高。
1日中サーフィンをした後のナシゴレンは体に染みる!
バリにくる前からずっと行きたい行きたいと行っていたMedewi
今回の旅で大好きな場所になった。
次は1週間くらいゆっくり滞在したい。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。