2万6千歩のFUORI SALONE

Mamma mia! #112

2万6千歩のFUORI SALONE

Contributed by Aco Hirai

Trip / 2022.06.14

イタリアに活動の拠点を移し、フリーのエディター・ライターとして活躍するAco Hiraiさんの生活をパーソナルな視点で綴った連載「Mamma mia!」。すっかり元気を取り戻したミラノでは、ミラノデザインウィークが開催されているので、「フォーリサローネ」へ遊びに行ってきた。

#112

「ACO, 今夜TOILET PAPER MAGAZINE がストリートパーティをやるらしいよ」
と、テンション高めでメッセージをくれたのはCLAUDIO。
「楽しそう!! 行きたい!!」と、同じくテンション高めに返事をする私。
ということで、今回は、フォーリサローネ開催中のミラノからお届け。

世界最大規模のデザインの祭典と言われるミラノデザインウィークには、「ミラノサローネ」と、「フォーリサローネ」と呼ばれる家具の見本市があるんだけど、フォーリサローネは、有名ファッションブランドのインスタレーションや、若手クリエイターの新作お披露目感が強く、一般公開しているので誰でも気軽に楽しめるイベントなのだ。

そんなこんなで、早速ミラノへ向かった私。
CLAUDIOとの待ち合わせの前に、友人と待ち合わせてブレラへ。
ブレラは、インスタレーションなどが一番盛り上がっている場所。どこに入っていいのかわからないという人はとりあえずこの辺を歩いていれば、何か刺激的な物に出会えるし、雰囲気も味わえるという安定感抜群のエリアなのだ(笑)。
去年はまだコロナの影響が残っていたせいで人が少なかったけど、今年は・・・。

人も多いし、天気も良すぎたので、かなり暑かった。



ここはブレア地区の中でもレストランが立ち並ぶエリア。



見ての通りすごい人、人、人。
ミラノはパンデミック前の雰囲気が戻ってきて、本調子って感じ。
そして、人混みに揉まれながら、まず目指したのはHermès。
待ちたくなかったので、あらかじめ予約をしたにもかかわらず、チケットは全くチェックされず、到着した人から中を観覧できるシステムだった。

会場内はこんな感じ。ワンフロアにタイプの異なるブースが4つ。



中には、お皿などの陶器やレザーで作られた家具、カーペットや照明などのライフスタイルアイテム。



外に出るとグラニーターとお水が配られていたので、ちゃっかりグラニーターをゲット。



そして、CLAUDIOとの約束の時間が近づいてきたので、ブレア地区から少し離れたTOILET PAPER MAGAZINEのブースへ。以前、ここでも外観だけ紹介させてもらったけど、今の時期だけスタジオ内を公開しているので中にも入れるのだ。
奇抜でエロティックで、なんとも挑発的なこの感じが見る人を惹きつけるTOILET PAPER MAGAZINE。もちろんスタジオ内も期待通りのテンション。そして、ここでも「予約はこちら」と書いてあるにもかかわらず、チケットなしで入ることができた。
せっかく予約したのに、なんだか損した気分になる(笑)。

TOILET PAPER MAGAZINEの世界観が凝縮された内観。



ユニークで、毒気満載な感じ。



テラスのある3Fに辿り着くともらえるドリンク。このスパゲティのパッケージで、何味だと思う(笑)?水です!!



出口へ向かう階段。



これが外観。夜になるにつれてめちゃめちゃ人が増えてきた!



トランペット?トロンボーン? とにかく楽しい演奏がスタート。時には観客を巻き込んで。もちろんCLAUDIOもこの後ビールを飲みながら参戦(笑)。



バルコニーでオペラ歌手が熱唱。お酒も入ってなんだか心地よかった。



この後、サンバ隊も登場して終始陽気な雰囲気。

そして、今日1日インスタレーションを見るために色々な場所へ立ち寄ったので疲労困憊だった私たちは帰宅することに。
後日スマホで歩いた距離をチェックすると、なんと、26,282歩だった。
どおりで疲れ切っていたわけだ、と納得した。

マッサージが必要です。



では、また来週!!


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