My second home

Vive les vacances ! #1

My second home

~Time to spare Heart to spare~

Contributed by Mizuki

Trip / 2022.08.24

Vive les vacation!=”バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#1

私にとって第二の故郷である「フランス」に戻るチャンスが訪れた。

「フランス」は私の初めての留学先。

高校時代、私はフランス南部のプロヴァンス地方で約一年過ごした。留学中はホストファミリーと生活し、現地の高校にも通った。


フランスの最も美しい村の一つ。Moustiers-Sainte-Marie(ムスティエ・サント・マリー)。


太陽のまちプロヴァンス。真っ黒に日焼けして帰って来た!


プロヴァンスの美しい港 Cassis(カシ)。



どうしてフランス? と聞かれることが多いが、当時フランスのことは全く知らなかった私はオシャレで華やかなイメージ(あとは食べ物 笑)と直感で決めた。

でも留学先を決める上でこだわりはあった。
それは、「どうせ一年海外に留学できるチャンスがあるなら他の人とは違うユニークな経験をしよう!新しいことにチャレンジしたい!」

そこで私は一般的な英語圏への留学ではなく、フランスへの留学を決意した。

生まれも育ちも日本、フランス語経験はほぼゼロだった私にとってフランスへの留学は確かにチャレンジだった。言葉の壁にぶち当たったり、文化が全く異なる地での生活で戸惑ったり。

しかし私はそれらの経験を一度も辛いと思ったことがない。なぜならフランスでの生活は毎日が新鮮で、毎日が学びだったからだ。多分、そんな辛いことも忘れてしまうほどフランスでの生活に無我夢中だったのだと思う。

そんな経験を可能にしてくれたのは留学中の素晴らしい「出会い」である。
家族の一員として私を迎え入れ、娘のように扱ってくれたホストファミリー。
フランス語がままならない私を「留学生」としてではなく、クラスメイトの一人として扱ってくれた友達。


私の誕生日に集まってくれた友達。留学中の1番の思い出。


1番仲良しだったクラスメイト。


帰国前彼らは「またいつでも来てね。ここはMizukiのもう一つの家だからね」と言ってくれた。

みんなからの寄せ書き。私の宝物。



彼らと生活する中で私が特に着目したのが、時間的余裕のあるフランス人ならではの「暮らし」や「人生」に対する価値観だ。

フランスは「バカンス大国」とも呼ばれるが、時間に縛られずゆったりとした生活が印象的で、日本での慌ただしい生活とはかけ離れた時間と心に余裕のあるライフスタイルを間近に体験した。

「バカンス」を生きがいにし、仕事やお金に執着するのではなく日々の生活を人生をどう楽しみ、豊かにするかに重点を置く。また、自然の恵みや古いものを大切にし、自分だけでなく環境や社会の豊かさを追求したサステナブルかつエシカルな暮らしをする。

ただ時間があるだけではない。そこから生まれる人々の温かさや優しさ、より豊かな暮らしや人生がフランスにはあるのではないかと思う。

私はそんなフランスについてもっと深く知りたい。もう一度旅に出て新しい発見や学びを通して成長したい。だからもう一度フランスに行く。今度は大学生として。

フランスでの生活がまたスタートする。今回はホームステイではなく、フランスと世界中から学生が集まる寮で生活する。だからこそ前回とは違う新しい視点でフランスを見てこようと思う。また、言葉がわからず必死で努力した初心を忘れず様々なことにチャレンジしたいと思う。

“Vive les vacances!” 日本語に訳すのは難しいけれど、直訳すると「バカンス万歳!」のような感じ。バカンスを生きがいにし「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉だと思う。そして ”Time to spare Heart to Spare” = 時間的余裕のある中で人生を楽しむための心の余裕を持ったフランス。

そんなフランスから学ぶより豊かな「暮らし」や「人生」のためのヒントについて前回の留学とこれからの体験を交えながら発信したいと思う。一緒に「バカンス」を楽しむ気分で見ていただければ嬉しいな。

それでは行ってきます!
À bientôt!(またね!)

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