Vive les vacances ! #2
J’aime les Français
~Time to spare Heart to spare~
Contributed by Mizuki
Trip / 2022.09.07
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。
#2
「フランス人って冷たいんでしょ?」と聞かれることがある。
インターネットで『フランス人』と調べると、確かにそのように書かれていることが多い。留学前、そんな記事を見て少し不安になっていた高校時代の自分が懐かしい。
しかし、その質問に対する答えは Non 。
そんなことはない。
実際はその逆で、愉快で心温かい性格が印象的だったフランス人。
私が住んでいたまちは「治安が悪い」で有名なマルセイユの近くだった。
でも私はそれを疑うような、太陽のまち=南仏ならではの人々の温かさを感じた。
フランス人はプライドが高い。それはフランス人としてのプライドである。
フランス人は何よりも自分の国を愛する。彼らにとってフランスが一番。良いことも悪いことも全て「これがフランスなんだよね〜」と自慢げに話すフランス人の姿がとても印象的だった。
だから最初から英語を使うよりも、フランス語を使う方がどんなに下手なフランス語であってもその方が好まれる。英語を話してもフランス語で帰って来るのがフランス。(これは結構有名だが確かにそうだった)最初は英語で返してくれていても、気づいたらフランス語になっていることもあったな(笑)。
自分の国のためならと、時には主張するのがフランス人。
フランスは「ストライキ」(簡単に言うと、労働者が国の政策に対して不満を示すために行うボイコット)で有名だが、鉄道や飛行機などの交通機関の運行が停止したり遅延になることもしょっちゅうある。高校時代、学校の先生が突然授業をボイコットしたのは驚きだった。
でもこれは愛国心あっての「ストライキ」文化だとも思う。なぜなら、フランス人は国を自分ごととして考えているから。
確かにフランス人はプライドが高く、自己主張が激しいかもしれない。
だから、もしかするとフランス人に受け入れてもらうには時間がかかるかもしれない。
でも一度受け入れるととても面倒見が良いのがフランス人。
そしてとっても愛情深いのがフランス人。
ホストファミリーは、全くの他人であった留学生の私を約一年もの長い間家族の一員として迎え入れてくれた。週末は海辺でピクニックをしたり、家族全員で映画鑑賞をした。バカンス中は美しいフランスを見せようと、いろんな場所に連れて行ってくれた。
ホストファミリーと海辺に行った時。
7歳下のホストシスター。
高校のクラスメイトは、放課後、私が写しきれなかったノートを見せてくれたり、課題を手伝ってくれた。また、誕生日や帰国前のホームパーティーには沢山の友達が集まってくれた。「MIZUKI」と書かれた大きなケーキが出てきた時は本当に感動したし、みんなの温かさを感じた。これは留学中の大切な思い出の一つ。
帰国前のお別れパーティ。沢山お友達が来てくれた!!
パーティーに出てきた「MIZUKI」ケーキ!
そしてフランス人は陽気で冗談が大好き!
マルセイユの人は特にそうだと聞いたことがある。特に私のホストファザー。冗談ばかり言っていて、何が冗談か何が冗談じゃないか戸惑うこともあった(笑)。本当にナチュラルに冗談を言う! いつも冗談を言って私を笑わせてくれたな。
私が大好きな冗談好きなパパ!娘のように可愛がってくれた。
最後に、フランス人は本当におしゃべり。ず〜っと話してる(笑)。
私も日本ではお喋りな方だが多分比にならないと思う。どんなに小さなトピックであっても気づけばいつも深い話をしていた。私は「また始まった!」と思いながらも彼らの冗談交じりの会話が大好きだった。
私はそんなフランス人が大好き!
私はそんなフランス人を決して冷たいなんて思ったことはない。
そんなフランス人との生活がまた始まる。
今度はリヨン。リヨンの人はどんな人たちだろう。
これからの出会いも楽しみ。
À bientôt!
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Mizuki
東京の大学に通う21歳。純ジャパフレンチガール。生まれも育ちも日本、フランス語経験もゼロだったが、16歳でフランスへ留学。大学生となった今、再びフランスに留学中。慌ただしい日本の生活とは異なり、時間がゆったり流れる「バカンス大国」=フランスならではのライフスタイル、人生の楽しみ方、について留学体験と共に発信中。趣味は食べること、ダンス、ボクササイズ、ワイン(詳しくなりたい)。