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Between the waves #42

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Contributed by Miki Takatori

Trip / 2022.08.22

ひとつの場所に留まることが苦手で、さまざまな国を転々と旅してきた高取美樹さん。それぞれの場所で、暮らすように旅を続ける彼女が切り取る、何気なく、そして特別な瞬間。

#42

最近はなかなか調子が上がらない。

というのも、ここ1週間、ずっと頭を悩ませていることがある。

バリでワクチンを打ってオーストラリアに戻るか、未接種者でも入国出来るまで待つか。

12月までにオーストラリアに入国しないといけないビザの制限があって、永遠と待つことはできない。

バリは居心地が良すぎて、離れ難いけど環境を変えてまたスッキリとした気持ちになりたい思いもある。

反ワクではないけど、出来ることなら打ちたくないのが切実。

考えすぎて、とうとう頭が痛くなってきた。

だけど朝、サーフィンに行くとやっぱりバリのビザを延長して、この波をもう少しだけ楽しみたいと思わざるを得ない。

毎日最高な天気と1日中なくなることのないこの波を手放したくな人なんていないと思う。

「もういっそ、バリにずっと住んじゃえばいいじゃん」という一つの声と
「オーストラリアも好きだし、2回目のワーホリが出来るなんてセカンドチャンスを無駄にしたらいけない」という声が頭の中を行ったり来たり。

選択肢があることはとても嬉しいけど、それゆえに悩みも絶えない。

そして、彼と別々になったことでこれから色々計画していたプランが一気に無くなって、これからの予定がまっさらなブランクページになった。

こういう時に、またズンっと色々な感情が重なってくるけど、どこか楽しみにしている自分もいるのは確か。


だって自分の好きな場所に住めて、誰の意見にも左右されずにやりたいことを出来るから。

そしてこういう時に限って、バリに留まる理由やオーストラリアに戻る理由、それとも違う国に行く理由が見つかるんじゃないかと直感で信じている。

だから今はそれを研ぎ澄まして、行くべき方向へ導いてくれるのを待つのも悪くない。


そんなことを考えている今日(6月8日)はガルガンというバリの祝日。

通りには龍のような形を真似て作られたペンジョールが並んでいてバリらしい風景がそこら中で見ることが出来る。





祝日ということもあっていつものカフェが閉まっていたので、もう少しバイクを走らせて近くのカフェへ。

午後のサーフィンに備えて、軽めの朝食。








太陽がカンカンに照った日中のサーフィンは1時間するだけでどっと疲れが押し寄せてくる。

太陽と潮風のパワーは相変わらず凄まじい。
あー、やっぱり1日オフって素晴らしい。

今から昼寝してもうひとサーフィンしてくるかな。


Miki


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