やっぱり縁が縁を呼ぶ

Own Beautiful Adventure in Mexico #47

やっぱり縁が縁を呼ぶ

Contributed by Nachos

Trip / 2022.09.01

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。シリーズ第8弾は、メキシコでの旅の模様をお届けします!

#47

いつになっても私の旅は突然の流れで決まるようだ。

世界の扉が少しずつ開いてきて、行こうと思えば行ける海外。
でも私は焦ることなくこのwith コロナ生活っていうやつもそれなりに楽しんでいた。


Mexico行きが決まったのは旅に出る3週間前。
最初は海外の話も出ていなかったのに、話の流れでメキシコに行くことになり
「OK!じゃー行ってくるよ!」とそんな感じで久しぶりの海外への旅が決まった。


が、いきなり決まったのはいいけれど仕事のスケジュールが思った以上に立て込んでしまい気がつけば出発前日。
急いでパッキングして何を入れたのか何を忘れているのかもあまりわからないまま、空港へ出発。
そんなんだからもちろん向こうでの予定は未定のまま。
途中の国内移動のチケットどころかまだ宿も取ってない。

そんな感じで久しぶりの私の冒険は始まった。


久しぶりの成田空港。国際線ロビー。


思ったよりも人がたくさんいた。(この写真を見るとそんなふうには見えないけれど笑)





この入口を見て、ふと3年前、その日の朝に決めて新幹線の中でエアーチケットを取り、夜の便でカリフォルニアまで行ったことを思い出した。
あの時はすっごい慌ててカウンターに着いて、着ていた上着をスーツケースに入れた時に自分のお財布など入っているカバンまでスーツケースに入れて預けてしまい、それも気が付かずに無事メイクしたことに安心しちゃって、さて、時間もあるし何か食べようと思った時に、あれ、カバンがない! って気がついた。
急いでカウンターに戻って訳を話しスーツケースを戻してもらおうとしたけれど、レーンに乗せたスーツケースを戻して再検査するとフライトの時間が遅れてしまうということで諦め、ドキドキしながらパスポートと携帯だけで持ってLAXまで行ったっけ。

Own Beautiful Adventure in CA #1
https://container-web.jp/trip/21568.html

そんなことを思い出しながら、久しぶりのロングフライトに心を弾ませていた私がいた。




飛行機の中は思っていたよりも混雑していた。
チケットを買うのが遅かったのもあって、いい座席は予約できず、ほとんど空いてなかった。
でも隣の席がちょうど空いていたのはラッキーだったかな。



HOLA! MEXICO!!


ジリジリと暑い日差しが注ぐ、スペイン語と騒音が入り混じる場所へと降り立った。

OK!! と潔く旅に出たものの、そりゃあ私も不安はあるし治安も気になる。

前回はメキシコシティを飛ばしてそのまま海沿いの街まで国内線で飛んだので、
メキシコシティへは 初めまして。
ということで、日本を経つ前に、友人からメキシコシティに住んでいる人を紹介してもら
ったので、まず会いに行くことにした。






いくらwithコロナ生活も快適に過ごしていたと言っても、やっぱり久しぶりの異国感にテンションが上がってしまうのは隠しきれない。笑

いろんな縁が重なってこのメキシコの地に降り立ち、その人に会いに行くことになったんだけれど、これからまたさらにびっくりするような不思議な縁がメキシコでは重なっていくことになるなんて私はまだ知らない。

簡単に流してしまうが、まず偶然出会った日本人の男の子がなんと地元が一緒だった。
共通点がありすぎてびっくり。笑




今回紹介してもらい、結果、散々お世話になったマサさんの仕事場の前。

着いて早々スタッフのご飯の時間だったらしく、そのまま私までご飯をご馳走になってしまった。笑
「どこ泊まるんですか?」
「まだ決めてないんです」
「近くにAirbnbなどもありますけど、家に空いてる部屋があるんで使っていいですよ!」
「まじですか?お願いします!」

宿も決まってなかった流浪の私は、そのままお家に泊まらせていただくことになった。




まだみんな仕事中なので先に私だけお家を案内してもらい、荷物を下ろしてゆっくりさせてもらえることになった。

「ここ使って」とひとつの部屋に案内してもらいエアーベッドを受け取る。





「落ち着いたら屋上に上がってみなよ」
「はい、ありがとうございます!」


エアーベッドの空気も入り、荷物をあけ、着替えたところでボンッとエアーベットに横になり窓の外を見た。
窓の外からは陽気なのに落ち着いたラテンミュージックが聞こえてくる。近くのお家からだろうか。



しばらく休んだ後、家主の言葉を思い出して、屋上に行ってみることにした。

暑い…。


もう夕方の6時なのにこの陽の高さ。
しかもまだ日が暮れる気配はない。

後から聞いたら、ここでは日が暮れるのは8時過ぎだそう。


また何処からか流れてくるラテンミュージックに耳を傾けながら目を閉じる。

その音楽に混ざってパトカーのサイレンの音があちらこちらで鳴り響いている。

”あぁ、私メキシコにいるんだ…”


しばらく屋上で1人、ぼーっとしているとみんなが帰ってくる音がした。

「お帰りなさい!」

まずはゆっくり挨拶しなきゃな。と階段を勢いよく降りた。


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