Between the waves #44
サーファーの夢
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2022.09.16
#44
誰もいないラインナップと完璧に割れている波を見つけた時ほど幸せなことはない。
日曜日、波の予報はあまりよくなかったけど最近知り合った友達とバイクで20分ほど北のビーチに行ってみた。
名前は聞いたこともあったし、前に一度波チェックに来たけど入らずに終わったビーチブレイク。
何も期待せずに田んぼ道を進んでいくと、パーフェクトな形のチューブと楽しそうな波が目の前に現れた。
「もし良くなかったら他のところに行こう!」なんて話していたから、2人して唖然...。笑
しかも海にいるサーファーは3人くらい。
やばい、見つけてしまった。
冗談でもなんでもなく、鼓動が早くなるし1秒でも早く海に入りたくなった。
20分も経たないうちにタイドの影響もあって、どんどん良くなる波。
一番混雑する日曜日に、こんな綺麗な場所で誰もいない海。
サーファーにとってこれほど完璧な過ごし方はない。
「今日みたいに人がいないのはすごく珍しいよ! いつも週末は初心者やインストラクターが来るから混むんだけどね。しかも風とスウェルとタイドが完璧に揃っていて今日は最高だね!」といつもこの海に入るらしいブラジル人が教えてくれた。
なんてラッキーなんだろうと思いながら、波に乗っていると結局3時間ちょっと海の中にいた。
太陽と潮水で目は痛いけど、終わった後の疲労感と幸福感がなんとも言えない。
近くのワルンで美味しいバーガーを食べて、居心地の良いソファーで話しているともう3時。
マンゴーチキンサラダ、絶妙な組み合わせで美味しかった!
「ここはバリじゃないんじゃないか」と思うくらい、静かで最高のバケーション気分を味わえた。
毎日同じ場所でサーフィンするのは全然苦じゃないけど、少し足を伸ばしてみるとこんな場所がバリには何百とあるんだろうな〜と考えるともっと色々な場所を開拓してみたくなる。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。