
Couch Surfing Club #14
西海岸ロードトリップ編
PBJ
Contributed by Yui Horiuchi
Trip / 2022.11.03
#14
今回の飛行機での移動は時差ボケにならないように徹夜で挑んだものの、無惨にも惨敗。

昨晩友人の自宅に到着してから荷解きもせず、シャワーを浴びてソファでくつろいでいたらそのまま寝落ち。
朝寝坊してさらに朝食を作り損ね、友人が買って置いたというPBJにありつく始末。
電子レンジがないので、ホイルをしいたフライパンで温め直し一日をスタートした。
長時間フライトとドライブで全身の節々が凝り固まっている。
散歩に行こうと提案して、買い出しついでに犬の散歩に出かけた。
アルケータという街まで行き、まず沼地を目指す。
アルケータはフンボルト群のシティとはとても呼べない小さな街だが、学生街でプラザという広場を中心に碁盤の目に街が構成されていて、買い物やご飯に行くのに楽しい街だ。
街の繁華街から一本大通りを挟むと、昔の列車の線路の名残りをそのまま活かしたトレイルに出る。
道なりに進むと、太平洋に面した湿地帯一帯が水質管理と潮の満ち引きを利用した散歩道になっている。

時間は午前10:30、潮はこれから引き潮という感じ。
静かに風がなびく水面に雲一つない晴天が反射して眩しかった。
車に戻り、コストコを目指して隣町のユウレカに向かう。
滞在の目安の一週間分の食糧や消耗品を購入し、足りないものはローカルのスーパーへハシゴした。

スーパーからの退店際、入店した時にデリでオーダーしたスムージーを受け取る。
わたしはイミューンブースター、生姜が効いた免疫力向上の柑橘系のスムージー。
デリのオーダーは、注文時に渡されるメモをスーパーの買い物と一緒に会計レジで精算するシステム。
車を一旦スーパーに停めたままにし、スムージーを飲み歩きしながらユウレカの街にあるアジア食材店で残りの買い出しをした。

アジア食料品店の向かいには、使われなくなった電話ボックスが今は街角のフリーライブラリーになっていた。
今度ここへ来たら、本を借りにこよう。

まだ8月の終わりだけど、日中の最高気温は18℃。
この街では正式に秋の訪れを告げていた。
今度はスムージーじゃない何か温かいものをオーダーしたいと思った。
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Yui Horiuchi
東京を拠点に活動するアーティスト。幼少期をワシントンD.C.で過ごし、現在は雑誌のイラストや大型作品まで幅広く手掛ける。2015年に発表した「FROM BEHIND」は代表作。自然の中にある女性の後ろ姿を水彩画で描いた。自然に存在する美や豊かな色彩を主題にする彼女の作品は海外でも評価されている。












































































