To Me, Somewhere in the World #44
いつもの場所、新しい場所
Contributed by Yoko
Trip / 2022.09.14
未知なモノすべて知らないことを知りたい、欲望に忠実に生きるフリーランスのWebライター・編集者Yokoさん。日本国内の旅の話をリアルタイムで、時に振り返りながらつづる旅連載。
#44
観光客が戻ってきている。
2年で10回訪問した道東・釧路では、それを如実に感じている。特に今回は、今までで一番客足が多かった。現地の人と話していても「もはやコロナ前以上だ」というほどに。訪問者目線でも感じるほど、どの観光地においても人の流れの変化を感じた。これが本来の姿だと思うと喜ばしい。
北海道・釧路、幣舞橋から。
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阿寒町を後にして、釧路へ向かう。
ここでもいつもの宿、ゲストハウス・プルーフポイントにステイ。釧路では他の候補地がないくらい気に入っていて、人のあたたかさも場所のあたたかさも最高。
釧路・末広町。daniel2。
夜は以前訪問してよかったビアバーを再訪。連れがいなくても入りやすく、何種類もビールが飲める良い場所。1度目の訪問から半年ほど経っていたのに、店主さんが覚えていてくれて嬉しい再会に。そこで最近の釧路の話やビールの話をいろいろする。
ここは少量で飲み比べができるので楽しい。個人的にはこの量がやや限界であるが、自分に合った味をおすすめしてもらえるので安心して飲める。もうすぐ完成する鶴居村のビールは9月下旬に入るらしい。次に訪問する時の楽しみが増えた。
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中標津。ヒゲとハナウタ。
さて、今回の一番の目的地、中標津へは釧路からバスで2時間ほど。路線バスかな……と思っていたけれど、そこはさすがに大型バスだった。スーツケースをどうしようと思っていたので一安心。着いてすぐに行きたかったお店でランチ。
ONUKI COFFEE Roastery。犬が激カワ……。
ジェラート・シレトコ。
中標津に新しくできたコワーキングスペース。MILK。
ここもいつもの宿(ushiyado)。welcomeサービスが一級品。
タクシーを使うか迷ったがスーツケースを引きずって40分歩いて宿まで行き、気になっていたお店をはしごする。なかなかに魅力的なお店が多いことがわかり、何度来ていても知らないことが多いものだと再確認。
TOMARI STAY&CAFE。
3日間滞在した中標津では、最終日だけ空港で車を借りて、気になっていた標津の新しいカフェ&車中泊スポットに向かう。中標津はやや内陸だが、車で30分ほど走らせれば太平洋側の標津へ出られる。ロシアの地形がうっすら見える以外は圧倒的に広大な海が広がる海沿いの道は、走っていて本当に気持ちが良い。
気持ちよかった。
たどり着いた場所は、道東の「果て」の新たな中継地となるべくして生まれたような場所だった。店主さんの意図通りに一風変わった旅人や仕事人が集まる、素敵なところだと知れるほどの会話をして、あたたかい人柄にも触れる。そして何より提供されるコーヒーやカレーなどはもちろんのこと、立地がもたらす景色がもう本当に素晴らしかった。大人だって、思わず空に手を伸ばしながら大地に寝転がりたくなるくらいには。
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ラ・レトリ。北海道の形が可愛い、のむヨーグルト。
道東、これだけ訪れていてもまだまだ知らない場所がある。いつもの場所も、新しい場所も、また行きたい。
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Yoko
長野在住、北海道出身。世界一周予定が新型コロナウイルスの影響で中止に。東京から葉山、長野へと拠点を移しつつ、国内外を自由に旅している。レバンガ北海道(#11)とアイスが好き。フリーランスのWebライター・編集者。