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Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #6

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Contributed by Mizuki

Trip / 2022.11.02

Vive les vacation!=”バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#6

リヨンに着いて二日目。今日は入寮日。

寮はまだ「バカンス中」。だからこの二日間は寮には入れずホテルで過ごさなければいけなかった。

これから私が住む寮は大学から3駅ほど離れた所にある学生寮。この日はまずメトロを使って移動した。リヨンで地下鉄に乗ったのはこの日が初めて。きちんと目的地に着けるか心配だった。でもスーツケースを持っていたからか「チケットの買い方はわかる?」「どこまで行くの?」と助けてくれたフランス人がいた。そのおかげでなんとかメトロに乗ることができた。

まだリヨンに到着してから二日しか経ってないが、既に色んな人に助けられている気がする。



リヨンのメトロ。



駅に到着し少し歩くと、真っ白な建物が立っていた。それが私の寮だ。ラッキーなことに、この寮は今年できたばかり。

この寮での生活にワクワクしながら手続きへと向かった。

しかし、部屋に入れるまでの道のりがとても長かった…。

なぜなら書類に不備があったからだ。それは住宅保険。事前に大学では、保険は入寮後に加入すれば問題ないと言われていた。しかし、それなしでは部屋の鍵は渡せないと言われてしまった。

リヨンに着いて早々ハプニング。

今日は入寮できないかも…。そう覚悟した時、同じ大学から去年リヨンに留学していた先輩の話を思い出した。インターネットでその場で加入できる住宅保険があることだ。それを思い出した私は先輩とのLINEを遡り、その住宅保険の名前を見つけることが出来た。寮の管理人さんにその場で保険に入る旨を伝えると、”D’accord!”(わかった)と言ってくれた。

一安心。

早速インターネットで保険に加入すると、その場ですぐに証明書を発行することができた!その後すぐに寮の管理人さんに証明書を見せに行った。

すると、

彼は一瞬固まってため息をついた。嫌な予感がした。

私が加入した保険は、加入日の次の日から有効なものだった。その日から有効なものでないと入寮できないと言われてしまった。

一難去ってまた一難。

それでも私は諦めず、加入日から有効な保険を探し続けた。その日入寮出来なければまた重い荷物を持って出かけなければならない。しかもオリエンテーションのスケジュールもびっしり。「絶対に今日入寮したい!」という一心で探した。

周りの人の力を借りながらも、ついに今日から有効な保険を見つけることができた!


ドキドキしながら管理人さんの所へ。やっと鍵をもらえることができた。

鍵をもらうまではとても長い道のりだった。でも諦めなくてよかった! ここで自分の諦めの悪さが発揮されたかもしれない(笑)

無事に鍵を受け取り早速お部屋へ。

私の新居。シャワールームや小さなキッチンも付いていて一人には十分な広さ。



部屋に入るとまた問題が…。電気がつかなかったり窓のシャッターが開かなかったり。

またあの管理人さんに事情を伝えに行くと、ブレイカーをONにして! と言われた。

今までずっと実家暮らし。一人暮らしが初めての私は、ブレイカーをONにすることさえも思いつかなかった。

やっと寮に入れて嬉しいはずが、泣きそうな気持ちになった。2回目の留学とはいえ、新しいことばかり。一人でやらなければいけないことだらけ。

でも「最初から楽な留学はない!こんなことで挫けてはいられない」と自分に言い聞かせた。フランス語が全く分からなかった時を思うと、こんなことはへっちゃらだから。

まだ何もない部屋に一人。少し寂しさはあるが、新しいホームでの新しいライフが楽しみ。


À bientôt!


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