Borderless friendship

Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #8

Borderless friendship

Contributed by Mizuki

Trip / 2022.12.14

Vive les vacation!=”バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#8

フランスに到着してから一週間。正直「まだ一週間しか経ってないの?」という気分だ。
多分この一週間だけでも様々なことを経験したからだと思う。

この一週間は新しい環境への「適応」に精一杯な毎日だった。大変なことも多いがなんとか楽しくやっていけてる!

その理由の一つが海外留学生の存在。

「留学生」という私と同じ境遇でリヨンにやって来た仲間達。私にとって既に彼らの存在は大きく、心の支えにもなっている。

私がフランスで通う大学には沢山の海外留学生が在籍している。大学によると年間120ヶ国以上から約4000人もの学生を受け入れているそうだ。もちろん留学生全員と関わることは難しいが、留学生同士で関われる機会は多い。特に留学生が一堂に会して行われたオリエンテーションでは沢山の留学生と交流することが出来た。

留学生内では既にグループができていて、同じ国や地域、言語が同じ者同士で固まる傾向があった。また世界中からの学生が集まっているとは言え、フランスから近いヨーロッパからの学生が圧倒的に多く、アジアからの学生は少数派だった。そのためそれらのグループに入っていくのはそう簡単ではなかった。

そんな中「I like your outfit!」とフレンドリーに私に話しかけてくれたのがカナダからの留学生メロディー(素敵な名前!)。私もメロディーのファッションが好きだったので、その話題をきっかけに私達はすぐに意気投合した。またメロディーを介してアメリカからの留学生レアとも友達になることができた。彼女は私と同じように長旅を経てフランスにやって来た仲間だ。だからこそ、私たちにとってフランスの景色や文化は新鮮で共感し合えることが多い。

この日をきっかけに私たちは一緒に過ごすことが多くなった。リヨン市内を観光したり、それぞれのアパートに集まってワインを飲んだりした。

※ワイン大国フランスでは2、3ユーロからワインボトルが買える!







他にも、リヨンでは留学生向けのイベントやパーティーなどが所々で開催されていて、そこでも沢山の留学生と知り合うことができた。

リヨン=「学生のまち」と聞くがあるが本当だなと思った。

リヨンに到着してまだ一週間ということもあるが、毎日が新しい出会いとの連続である。しかも世界中の人との出会い。コロナ禍もあってここ数年間日本に閉じこもっていたせいか、なんだか違う世界にやって来た気分だ。でもそれと同時に昔の自分も蘇ってきた。

国際交流といえば高校時代を思い出す。約5年前にもなるが、同じ留学団体を通じてフランスに来た留学生との思い出は今でも心に残っている。特に同じプロバンス地方に留学していた学生たちとは仲が良かった。イタリア、ハンガリー、フィンランド、タイ、アメリカなどからの留学生がいて、週末やバカンスを彼らと過ごすことが多かった。本当の友達のように映画鑑賞会をしたり、Sleep over (お泊まり会)などをしたのが懐かしい。また、日本食をもてなしたり、書道や着付けを披露したりして文化交流もした。当時高校生だった私はまだ幼かったが、言葉や文化が全く違う者同士が繋がれることを実感できた経験だった。

「友情に国境はない!」そう思った。


世界中からの留学生が一度に集まった時。




同じプロバンス地方に留学していた仲間達。



高校生にして本当の意味での「異文化交流」を体験できたと思う。また、この経験を通して自分はそんな国際的な環境が好きだということ、自分に合っていることにも気づいた。

当時「こんな経験はもう二度とできないかもしれないな」と思っていたが、大学生として再び同じような環境に戻ってくることができた。

世界中の学生が一度に集まるこの機会。これからも大切にしていきたい。


À bientôt!


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