Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #9
Bouchon
Contributed by Mizuki
Trip / 2022.12.21
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。
#9
今日はフランスに来てから初めての週末。この日は留学生仲間とあるところへ行ってきた!
オリエンテーション期間中、フランス文化の授業で “Bouchon”(ブション)がリヨンを代表する文化の一つとして紹介された。“Bouchon”とはリヨンにあるレストランの一種でリヨンの伝統的料理が食べられるレストランのことを指す。リヨンに来たらBouchonは外せないと教授が語っていた。
リヨンは「美食の街」として紹介されていることが多く、「リヨン」とネットで検索するとリヨン=ガストロノミー(美食)と書かれていることが多い。なぜならリヨンは地理的に食材の産地に恵まれているから。例えばボジョレー、ブルゴーニュ、ローヌなどのワインで有名な産地に囲まれていたり、鶏肉の産地として有名なブレスや牛肉で有名なシャロレーにも挟まれている。Bouchonではこれらの産地からの新鮮な食材を使った伝統的料理が食べられる。
リヨンは「美食の街」と呼ばれるが、そもそもフランス自体が「美食の国」として有名だ。フランスの食べ物と言えばパン、チーズ、ワインなどがパッと思い浮かぶが「フランス料理」で思い浮かぶものがあまりない。
日本=寿司、イタリア=パスタ、スペイン=パエリア、フランス=?
「フランス料理ってなんだろう?」留学生同士でもこのような話題になった。
そんな疑問もあり、この日はリヨン旧市街地 (Vieux Lyon) にあるBouchonを訪れた。
Bouchonでは Menu(=コース料理)が定番で前菜、メイン、デザート (チーズ)をメニューの中から一つずつ選ぶことができる。食後は必ず「デザート」と言うイメージがあったが、フランスではデザートかチーズのどちらか。チーズ大国フランスならではだと思った。
メニューを見るとリヨンの伝統料理の名前がずらり。知らない名前の料理ばかりで選ぶのに苦戦した。友達と手分けして一つひとつネットで料理を検索した。リヨンの伝統料理は豚肉や牛肉などのお肉を使った料理が多い。
迷いに迷って注文したのがœufs en meurett(ポーチドエッグの赤ワインソース)とBavette(ビーフステーキ)、デザートにはクレームブリュレを頼むことにした。
Œufs en meurett
Bavette
前菜からボリューミーな上、バゲットもついてくるので、メインのステーキが出て来た頃にはもうすでに腹八分目くらいだった。フランスのレストランでは必ずバゲットが出てくる。フランスではパンのお代わりは自由!しかも無料!またもやフランスらしい。フランスのバゲットは格別に美味しいのでお腹いっぱいでも食べてしまう、、、。
お腹いっぱいに食べれて大満足だった。
フランスのレストランと聞くと高級で敷居が高いイメージがあるが、Bochonはとても賑やかな雰囲気で、テラスで会話を楽しみながら食事をしている人達の姿が印象に残っている。だからこそ学生の私達でも気軽に食事を楽しむことが出来た。
この地域の食材を使った伝統料理もそうだが、「美食の街=リヨン」と言う意味にはBouchonならではの明るい雰囲気や料理を楽しむ“lyonnais”(リヨンの人々)も含まれているのではないかと思った。
お腹いっぱいになった後は皆でリヨンの街を散歩した。
リヨンでの初めての週末。早速リヨンの文化を体験できた。
この一年でお気に入りのBouchonを見つけたいな。
À bientôt!
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Mizuki
東京の大学に通う21歳。純ジャパフレンチガール。生まれも育ちも日本、フランス語経験もゼロだったが、16歳でフランスへ留学。大学生となった今、再びフランスに留学中。慌ただしい日本の生活とは異なり、時間がゆったり流れる「バカンス大国」=フランスならではのライフスタイル、人生の楽しみ方、について留学体験と共に発信中。趣味は食べること、ダンス、ボクササイズ、ワイン(詳しくなりたい)。