
Couch Surfing Club #30
西海岸ロードトリップ編
The American Feast
Contributed by Yui Horiuchi
Trip / 2023.02.23
#30
本日の一大イベントのBBQを食すために第一回目の散歩に向かう。
Blue Lakeに隣接したMad River周辺を散歩することにした。

途中、なんてことない看板に挟まったチェキに気付き立ち止まって良く見てみるとなんだかめっちゃ楽しそうでかわいいショットの瞬間だった。
手にしているのは青リンゴに見えるけど今にもかぶりつきそうないい写真。

遊歩道の落書きは何かと戦っていたけど変革が起きなかったっていう鬱憤が詰まったようなメッセージだった。(多分そう)

近くにある学校に面した歩道では工作の作品の展示(?)をしているのか、路上に設置された二台のテーブルになかなかの逸品たちが並んでいる。

うなぎのような蛇のような?
物によってはディテールが細かく表現されていて意外と秀逸なのもあるねって友人と話しながら写真を撮った。
そして、いよいよ!いざ待ちに待ったビービーキュウ!!

ブリューワリーもやっているMad River Brewingではタップビールも飲めるみたい。
外にいても漂ってくるスモーキーなBBQの香りに気分は高揚しまくっていた。
本日のおすすめのビールが半額の日だったのでサンプルをお願いして美味しかったからそのままパイントをオーダー。

自分たちのオーダーが通るまでしばらくビールで乾杯。
時刻は17:30過ぎ、陽が傾いてきてグラスの影が長く伸びている。
しばらくすると渡されていた27番のリモコンがビーッと音を立て呼び出しを告げる。
量が多いから二人でキッチンまで取りに行った。

お盆二つに乗った大量のごはんがこれ。
輝かしい!!!
コールスロー、マッケンチーズ、フライドポテト、ローストビーフ、ドラムスティック、ポークリブ、パイナップルタコス 。
夢にまで出そうなアメリカンな晩餐の絵面。
何から手をつけたら良いのか結構真剣に悩んだけど、まずはビーフ。
めちゃくちゃ柔らかい。。飲める。。
BBQの正しい焼き方をするとほんとに肉が美味しくなる。
ポークもチキンもまずは二人で一本ずつを分けた。
残しても明日食べるよねっていう前提。
友人いわくここのマッケンチーズが今まで食べてきた中で一番美味しいらしい。
食べてみて納得。
うまい。
わたしは衣がついたサクジュワのフライドポテトも美味しくてついついポテトにばかり手が行ってしまう。

パイナップルタコスに至っては美しすぎて感涙した。
見た目が酢豚っぽいけど、味も酢豚のUSバービー版な感じ。
中に入っているポークも甘辛のタレがしっかり絡んでいてもう泣く!
そのくらいむっちゃくちゃ美味しい!!
散歩してお腹を空かせていたこともあって凄まじい勢いで半分は食べ切っていた。ほとんどわたしが。
二人ともお腹に手を当ててげっぷと一服つきながら、食後の散歩に行くことにした。

さっきSafewayで買ったビールが車に入ったままだったので、mad river brewingからコーヒーカップを拝借してビールを注ぐ。
見た目はカプチーノそのもの。
これを持って川沿いの砂利道を散歩しに向かった。
残念ながらこのビールはわたしにとってはハズレで、ものすごくgrassyつまり草っぽすぎてホップぽくもなく、ただただ苦くて一口目からウエェーとなってしまった。
頑張って途中まで飲んだけど、もう無理と思って残りはそっと友人のコップを預かってる間にズルして継ぎ足しておいた。
すぐにバレたけど。

時刻はもうすぐ19時ってところ。
ドギーバッグしたBBQが翌日待ち受けているという楽しみな予定があるわたしたちの影をびよーんと伸ばす西日。
リアルドギーと一緒に光線を浴び一大イベントの幕を閉じた。
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Yui Horiuchi
東京を拠点に活動するアーティスト。幼少期をワシントンD.C.で過ごし、現在は雑誌のイラストや大型作品まで幅広く手掛ける。2015年に発表した「FROM BEHIND」は代表作。自然の中にある女性の後ろ姿を水彩画で描いた。自然に存在する美や豊かな色彩を主題にする彼女の作品は海外でも評価されている。












































































