First week of school 1

Vive les vacances ! ~Time to spare Heart to spare~ #15

First week of school 1

Contributed by Mizuki

Trip / 2023.03.22

Vive les vacation!=“バカンス万歳!”
バカンスを生きがいにし、「暮らし」や「人生」に豊かさを求めるフランス人の生活を表す言葉。そんなフランスに留学中の大学生Mizukiさんが、現地から仕事やお金に執着せず、日々の生活をどう楽しむか、豊かな暮らしを送るヒントをシェア。


#15

ホストファミリー訪問から数日後、新学期がいよいよスタートした。留学生向けに行われたレベルチェックテストを元にクラス表が貼り出され、「いよいよだな」と気が引き締まる思いがした。

留学生は必須でフランス語とフランス文化の授業が開講されている。フランス語の授業は約20人の少人数クラスで行われていて生徒の国籍も皆バラバラだ。ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、アイルランド、ハンガリー、ギリシャ、ベルギー、アメリカ、ブラジルなど、とにかくインターナショナルなクラス。今までも国際交流の機会は沢山あったがここまで国際色豊かな環境で勉強するのは初めてかもしれない。

また、ラッキーなことにとても良いプロフェッサーに当たった。最初の授業から冗談を連呼するような愉快で楽しい人だ(笑)。 先生を呼ぶ時、本当であれば「〜先生」というように英語でいう “Mr, Mrs”を名前の前に付けるのが基本だが、彼はファーストネームで呼んでほしいと生徒に言った。このようにとってもフレンドリーな先生。

最初の授業では、クラスを動き回り生徒同士で自己紹介をした。もちろんフランス語で。留学生同士では普段英語が公用語なのでフランス語で話すのはとても新鮮だった。留学生のほとんどはネイティブレベルで英語を話すが、フランス語になるとそんな彼らでも苦戦したように話す。その姿を見るとフランス語はやっぱり難しい言語なんだなと改めて実感した。少し安心したというのが本音かもしれない(笑)。

その他の授業に関しては学部を問わず自由に履修することができる。リヨンで私の通う大学では5つの学部が存在し、言語、文学、法、ビジネス、哲学と様々な分野を学ぶことができる。日本で経営学を学んでいたこともありリヨンでもビジネスを中心に履修をしている。

でも問題はフランス語でそれを学ぶということ。日常生活でフランス語が使えたとしても、大学レベルの授業をフランス語で受講するのとはまた話が違う。

早速初めての授業では苦戦した。特にノートを取るのに必死で授業内容を理解するのにはほど遠かった…。家で復習するにしても自分のノートは情報が十分ではない。

「そんな時は恥を捨てて誰かに頼るしかない!」それは前回の留学で学んだことだ。その学びを信じ、隣に座っていた女子学生に話しかけてみた。自分が留学生だということを伝え、授業のノートを見せてほしいとお願いすると快く “Bien sur!” (もちろん!)と言ってすぐにメールでノートを送ってくれた。それだけでなく、留学生には説明のなかった授業教材のオンラインでのダウンロード方法なども教えてくれた。さらに、クラスのSNSグループに招待してくれるなどとても親切に接してくれた。思い切って話しかけて良かった。


大学の近くに素敵なカフェを発見(Patchwork Café)早速そこで授業の復習。



バターの聞いたバナナブレッドが最高に美味しかった!


まだ慣れないキャンパスで教室を見つけるのに苦労したり、逆に早く教室に着きすぎて誰もいなかったり(早いと言っても授業の5〜10分前)して戸惑うこともあったが、人の力も借りながらなんとか新学期一週目を乗り越えた。

新学期ということもあり最初の数週間は日本でいう「新歓」のようなイベントも多数開催されていた。平日、週末関係なく月曜〜週末まで毎日パーティーというような感じだった(笑)。




パーティー前に川沿いに集まる留学生達。


リヨンの学生は Predrink(プレドリンク=パーティ前のお酒)を川沿いでするのが定番で、ワインのボトルを回しのみする姿が印象的だった。そこでほろ酔いになってからパーティに出かける。

学生の街リヨン。新学期の始まりは大盛り上がりだった。

これからの大学生活、思い切り楽しみたい☺︎


続く

À bientôt!



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