Between the waves #68
ヒッピーの街の今
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2023.03.24
#68
オーストラリア生活も残すところあと1ヶ月ちょっと。
やっと本格的な夏になってきて、毎日波をチェックしに駐車場へ行くと太陽と青空が反射してキラキラ輝いている。
この景色はまさに特等席
まるでそれに惹かれて泳ぎにくるようにイルカたちの数も増えてきた。
サーファーたちの真横を横切って誰よりも華麗にジャンプする姿は、波も忘れて見惚れてしまう。
こんな景色が当たり前の様にあるこの生活も手放すのが日に日に惜しくなってくる、今日この頃。
太陽が暖かくてサーフィン後、海でぼーっと座っていると知らないおばあちゃんに「あなたの日焼け素敵ね!」なんて話しかけられる。
家に帰って最近ハマり出したアサイーボウルを作って庭で遅めの朝食。
はぁ〜今日も幸せだ〜。
先週末は3年前に住んでいたバイロンベイへ友達を訪ねに行ってきた。
街がガラリと変わっていて、今ではもはや観光地のバイロン。
物価も全て値上がりして、昔住んでいたローカルの人たちはほとんど他の場所へと移ったと言う。
以前あったヒッピーな感じや、ゆーったりとして人や車も少ないスローリビングな街はもうそこにはなかった。
次々と新しいお店やレストランが出来ていて、メインストリートなんて人で溢れる忙しさ。
最近はどの町に行っても、発展の裏にある影を感じざるを得ない。
スタイリッシュなロングボーダーが多いバイロンの街は、みんな車に大きなボードを何枚も積んで海へ出かけるオージースタイル。
この景色だけはずっと変わらないでいて欲しいな。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。