向かった先は

Own Beautiful Adventure in Mexico #67

向かった先は

Contributed by Nachos

Trip / 2023.03.30

世界中の国々をサーフトリップしながら、女性にフィーチャーした"saltybabe photo"を撮り続けている、フォトグラファーNachosさんの旅連載「Own Beautiful Adventure」。シリーズ第8弾は、メキシコでの旅の模様をお届けします!

#67




夕方、少しどんよりした空の中連れて行ってもらったある場所。

本当は昼間に行きたかったんだけど、「夕方の方がいいよ」と言われたので夕方5時に出発した。
荒野をどんどん進む車の中、こんなところに何があるんだろう?と不思議な気持ちで向かった先は…





川のほとり。

ではなく養蜂場。

今日は、ここの土地で無添加純粋のハチミツを作っているアーロンが仕事場へ連れて行ってくれた。
彼はこの土地で生まれ育ったサーファーで、ライフセーバーでもあるウォーターマン。



“まずは準備だ。ナチョスもOKかい?”
と、防護服が手渡された。

それと同時に見たこともない道具が出てくる。
“これ 何するの?”

“これで煙を出して蜂が近づいてこないようにするんだよ。蜂が近づいてきたらこの煙を自分にかけまくるんだ。だからこれは大事なものだね。”

“わかった。がんばる”

…でもまさかの事態。このアイテムの中に入れる肝心な木々になかなか火がつかず、煙が出ないというアクシデントが起こった。

“仕方ない。ひとつだけで行こう。多分ハチは襲ってこないから”
“わかった”
私の語彙力の少なさよ。全てが不安。笑



煙を焚きながら進んでいくアーロン。
その後に恐る恐る続く私。



まずは、巣箱に煙をかけていく。



そして、そ〜っと箱を開けていく。
中にはたくさんのミツバチたちが。

“おお、すごい”

取り出されたハチミツはすごく綺麗な色をしてる。



“わぁ、すごい綺麗!食べたい!” と感動する私。

ブーン、ブーーン

“え?”

まさかの音が耳元で聞こえてきた。

“私、蜂に狙われてる!!!”

“防護服着てるから大丈夫だよ”

“でも…大丈夫じゃないー!!!”

と言って、1人でアタフタしながら逃げ回る私。
何もないかのように作業を続けるアーロン。


走って走ってやっと蜂から逃げることができた私は、もうその場へ戻るという選択は無かった…。

“あ〜よかった!それにしても防護服って暑すぎる!”

“でも着ててよかったでしょ?だから夕方に行こうって言ったのよ”
って笑いながらレイラが言った。



無事にミッションをクリアした後の清々しい顔の1枚




さぁ、真っ暗になる前に帰ろう。


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