
Between the waves #72
ただいま、バリ
Contributed by Miki Takatori
Trip / 2023.04.10
#72
3ヶ月半ぶりにバリに帰ってきた。
空港から出た瞬間のあのモワッとした湿気、お祈りに捧げられるお香の匂い、出待ちのネームプレートを抱えたタクシーおじちゃんたち。
外に出ると一瞬でバリに帰ってきたことを知らせてくれる。
どこか懐かしくて、落ち着いて、自然とただいまと思える場所。
雨季真っ只中のこの時期に帰ってきたことを少し後悔するほど、雨風がひどくてサーフィンどころじゃない天気が続いた数日のあと、やっと太陽が顔を見せてくれて久しぶりに友達にも再会。



お決まりのビーチに行って、泳いで、寝転がりながらキャッチアップが止まらない。
実はバリへのフライト前日に27歳の誕生日を迎え、ここへまた戻って来ることは自分へのプレゼントにしていた。
以前約1年半お世話になっていたゲストハウスの友達、行きつけのレストランのオーナーたちに会いに行くと「おかえりー!」って言われてみんなハグをくれた。
いつもサーフィンしていた海に行くとやっぱり会いたかった人たち全員に会えた。
誰にも帰ってくることは伝えてなくて、みんな驚いた顔をして「3ヶ月どこ行ってたのー!寂しかったよ!」なんて声をかけてくれた。
相変わらず朝から海の中でワイワイサーフィンしている姿を見ていると、なんだかすごくホーム感を感じて温かくなった。
スクーターを買って、4日後くらいにエンジンがかからなくなってしまい、家まで2kmほど押して帰ることになった時も、途中ですれ違うバリニーズみんながどうにかして助けようとしてくれた。
1人で暮らしていても、全く1人に感じないし、人との距離がすごく近く感じる。
生活のリズムを取り戻すのも、自分と向き合うのもここでは頑張らなくても出来てしまう。
やっぱりいいな、バリ。帰ってきてよかった。
Miki
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Miki Takatori
1996年福岡生まれ。旅のマストアイテムであるサーフボード、ビキニ、ウクレレをスーツケースに入れ海沿いの街を旅する。現在はオーストラリア人パートナーとバリの小さなサーフタウンに住みフリーランス通訳・翻訳・ライターとして生活している。サンセット、サーフィン後のお昼寝、抹茶をこよなく愛する。












































































